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海外ゲームメーカーは日本で成功するのは難しい!?

ゲーム大国として知られる日本で、勝負を仕掛ける海外ゲームメーカーは後を絶たない。彼らの日本市場での勝算を分析する。 ◆市場規模が世界第1位の日本市場に海外ゲームアプリが続々参戦!  日本市場への進出を狙い、ソフトバンクとガンホーに株式の51%を売却したフィンランドの“Supercell”。1億ダウンロードを記録した『Dragon City』を引っさげて、日本市場に乗り出したスペインの“Social Point”。日本オフィスを開設した、全世界で5億ダウンロード突破の『キャンディークラッシュ』を手掛けるカジュアルエンターテイメントカンパニー“King”……。海外ゲームアプリのメーカーが、日本市場での成功を狙って次々と独自の展開を行っている。
長谷部善之氏

長谷部善之氏

「市場規模が世界第1位の日本は、海外のメーカーにとってとても魅力的な市場といえます。フランスのように、大使館と協力してゲームアプリの開発者に日本の市場調査を行わせたり、日本の識者や情報通を呼んで、開発者と意見交換の場を設ける国などもありますよ」と教えてくれたのは、海外のゲーム事情に詳しいライターの長谷部善之氏。だが、世界規模のヒット作を生んだメーカーですら「日本で成功するのは難しい」と言う。その理由とは? 「北米や欧州、アジアなどによって人気のゲームは異なりますが、なかでも日本市場は“特異”と言われています。というのも、日本で人気のあるゲームは、ストーリーを感じられて、日本人好みのイラストが用意されたものが多い。イラストは、いわゆるアニメ調のものになるわけですが、北米や欧州ではまず受け入れられません」  また、通勤中や休憩時間など、ちょっとした時間にゲームを遊ぶことが多い日本人には、操作性がシンプルで、すぐにやめられるものが好まれる。だが海外、特に北米ではスマホではなく、タブレット端末でゲームをプレイするのが主流だったため、ユーザーインターフェースが複雑で、遊び応えがある分、手軽に楽しめないゲームも多い。そのため、海外でヒットしたタイトルであっても、日本向けにローカライズしただけでは、成功するのが難しいそうだ。 「実は、海外メーカーが日本市場を開拓しようとする流れは2年くらい前からありました。例えば、世界的ヒットメーカーである香港のGlu GamesやアメリカのPonCap Gamesは、いち早く日本市場に参戦しています。ただ、残念ながらどちらも芳しい結果を残せませんでした」 ⇒【後編】『ゲームアプリ「キャンディークラッシュ」や「Deemo」が日本で成功した理由とは?』に続く https://nikkan-spa.jp/648163 【キャンディークラッシュ】iPhone/android ●King.com Limited(スウェーデン)/無料(アイテム課金制) シンプルなルールと操作で誰でも楽しめるパズルゲーム。日本では、V6の岡田准一と俳優の遠藤憲一を起用したテレビCMが話題に。CM放送後は、無料ゲームランキングで最高1位に返り咲くなど、再び注目を集めている 【Deemo】iPhone/android ●Rayark Inc.(台湾)/200円(※Android版は基本プレイ無料) 幻想的なストーリーとイラスト、リアルなピアノ音質を体感できるリズムゲーム。無料のアプリが人気の日本において、iOS版は配信から半年がたっても有料ゲームランキングで23位以上をキープ。1位に25回輝くほどの人気を誇る 【Smash Hit】iPhone/android ●Mediocre AB(スウェーデン)/無料 長谷部氏が注目する無料のゲームアプリ。ガラスにボールをぶつけて壊す爽快感がウリで、’14年3月のリリース後、日本のiOS、Androidの無料ゲームランキングでベスト10入りを達成。iOS版は、1位を獲得するほどだった ⇒【画像】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=648182 【長谷部善之氏】 iPhoneやAndroidなどのアプリを1万本以上所有しているIT&ゲームライター。英語が得意で、海外のゲーム事情に明るい ― 海外ゲームアプリの日本市場での勝算は?【1】 ―
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