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中国版ツイッター株価暴落! 中国企業最大の課題はポリティカルリスク

中国版ツイッターに起こったある事件…。「情報信憑性管理システム」って…日本もひとごとじゃないかも。台湾出身の温氏が中国モバイル最前線をお届けする。


◆「情報信憑性管理システム」搭載で株価暴落!?

9月20日、中国版ツイッター「新浪微博」(weibo)の株価はまるで五輪の飛び込み競技のように、一気に11%も下がりました。

その原因ははっきり分かっていませんが、おそらくCEOのチャールズ・ツァオがweiboの中に「情報信憑性管理システム」を取り入れることを発表したからではないかと推測されています。

◆高速鉄道事故がネットの力を明らかにした

日本でも注目された今年7月の高速鉄路追突事故は、weiboがすでに中国国内の世論を左右するほど大きく成長してきていることを示しました。封鎖されるはずだった事故現場の写真、世間一般の反応などがほぼリアルタイムに1億以上のweiboユーザーに、つまり中国の十分の一の国民たちの目の前に曝されたのです。

その後大連で起きた環境保護デモ活動、そして解放軍少将(とはいえ、軍の歌手であり、歌唱力で少将まで昇進した)の15歳の息子が無免許運転で事故を起こし、仲間と一緒に事故相手を暴行した事件、あらゆる事件で中国当局が最も危惧する「民衆の力と意識」を、weiboは見せつけました。

それに対して、最近weiboの中で「流言蜚語撲滅」を主旨とするユーザーとグループが現れました。彼らは、特に地方における事件性の高いデモ活動、汚職を告発するツイートに対して厳しく批判したりしています。

結局、「公民運動+言論の自由」vs「流言蜚語撲滅」大戦が繰り広げられ、weiboの運営側も政府からの圧力を受けて、個人および国に対する「危害」を技術で抑制しようとしたと見られています。

◆中国企業最大の課題はポリティカルリスク

Facebookの要素を取り入れ、写真のシェア、グループツイートなどFacebook+Twitterの混合体にまで発展してきたweiboは、個人のつぶやきの集合体としてだけではなく、民間の自発的な力強いマスメディアとして中国政府の脅威になりつつあります。

weiboの株価の変動が見せてくれたように、ポリティカルリスクがいまだに中国企業、そして世界中の投資家にとって最大の課題であると言えるでしょう。

【中国モバイル最前線】
http://www.spapp.jp/index.php?catid=29


【温 浩邦(ウェン ハオバン)】
台湾出身、東京大学文化人類学博士課程単位取得満期退学。中国北京触控科技公司日本事務所代表。ITの初体験は1976年バー2本とポイント一個だけの初代Nintendo。ホーリスティックな視点からものを考えるクセがあるため、日本ではよく話が飛んでいると突っ込まれる。

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