すべてを失った与沢翼の「生き金・死に金」観とは?
世間ではよく「お金持ちはケチ」と言われるが、取材を進めると、お金持ちは単にケチなのではなく、“使うところ”と“使わないところ”のメリハリが利いている人が多いことがわかった。富裕層たちは何にお金を使い、逆に何にお金を使わないのか。一般人とのお金の使い方や考え方の違いに迫る
◆すべてを失った与沢翼の「生き金・死に金」観とは?
「秒速で1億円稼ぐ男」とのフレーズで注目を集めていた与沢翼氏。しかし先日、高級車に高級マンションなど派手な金遣いが災いし、税金滞納騒動が勃発。資産がすべてなくなりホームレス化しているとの報道が話題になったのは周知のとおり。そんな与沢氏が、当時の金遣いを振り返り、自らの敗因を激白した。
「以前、超有名な一部上場社長とご一緒したとき、彼が飲むのは1本8000円のシャンパンでした。でも僕は、奢ってもメリットのない相手とでも1本10万円以上のシャンパンばかり飲んでいた。本当のお金持ちというのはある意味で“ケチ”で、お金を使うところと使わないところを明確に分けていて、見えを張らないんです。見えにカネを使う人は偽者の金持ちで、私が使っていたのは死に金ばかりでしたね」
そう語る与沢氏だが、実はケチだった時代もあるという。
「17歳の頃、セルシオを購入するために1年9か月間、毎月30万円のバイト代を一銭もおろさずに貯金して、700万円ためた。日々のお金は、当時の彼女に全部払ってもらってました(笑)。そのときに買ったセルシオを売却して得たお金が最初の会社の資金になったので、本当の生き金でしたね。これからしばらくは、あの時代のケチぶりを思い出して謙虚に生きていきたいですね」
【与沢翼氏】
フリーエージェントスタイル代表取締役会長。著書に『秒速で1億円稼ぐ条件』『ネオヒルズ・ジャパン』『与沢翼物語‐平成の肉食主義‐』など。今回の資金ショートに至るまでのすべてを告白した新刊『告白 秒速で転落した真実』が発売中
取材・文・撮影/お金持ちのドケチ哲学取材班 撮影/三輪憲亮 ワタロック
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