雑学

梅雨バテも吹っ飛ぶ!「岩下の新生姜」社長ツイートが熱すぎる

岩下の新生姜

写真/日刊SPA!取材班

 30℃を超える真夏日が続いていたかと思いきや、一転、ひょうや雷も入り乱れた局地的な集中豪雨が連日報じられるなど、今年の梅雨にはほとほと嫌気が差しているという人も多いのではないか。

 ここにきて、「夏バテ」ならぬ、「梅雨バテ」なる言葉もお目見えしたが、例年に比べ湿度が異様に高く、オフィスの中と外との気温差もあることから、より体調管理に努めなければならない季節とも言えるだろう。特に、冷え性や肌荒れの悩みを抱える女子にとっては、季節の変わり目そのものが要注意。食欲も進まず、頭がボーッとして仕事に身が入らない……といったこともしばしばあるはずだ。だが、そんな消耗し切った心と体のメンテナンスに絶大な効果を誇るのが、体を内側から温め、代謝を促進すると言われる生姜。なかでも、手軽にアレンジできる「岩下の新生姜」は、料理投稿サイト「クックパッド」でも関連レシピが1033品(7月1日現在)もアップされているほどの人気食材となっているのだ。

「我が家の定番!。岩下の新生姜&アスパラの豚バラ巻き♪でござい」
「メインは手羽元のグリル焼にたっぷり野菜と岩下の新生姜、オクラぶっかけ蕎麦にも新生姜とミョウガの岩下漬のっけてみた。夏にオススメのメニュー」
「今日の晩ごはん。きゅうり岩下(の新生姜 ※編集部註)和え・岩下鶉添え、鮪のヅケ、ナス炒め、ハウスワイン」
「岩下の新生姜とクリームチーズと庭のパセリをクラッカーに乗せて」
「ゴーヤーと新生姜、しらすのペペロンチーノ風(^.^)」

 ツイッター上でも、季節柄かそんな新生姜を使ったオリジナル・レシピを、サクラ色鮮やかな写真とともに見かけるようになった。子育てに励むママさん世代はもちろん、家飲みを極めたオールドファン層(?)、さらには、節約ライフに邁進する一人暮らしのOL……など、思いのほか裾野の広い“新生姜ファン”たちの個性溢れる食卓を、タイムラインを通して眺めていると知らず知らずのうちに「一度試してみようかな……」という気になるから不思議だ。実は、これら「岩下の新生姜」を使ったレシピを漏れなくRT(リツイート)しているのが、「有名人Twitterランキング」でも上位に顔を出すほどの人気を誇る@shinshogaこと、岩下食品社長、岩下和了氏のアカウントなのだ。

「情報が錯綜した3・11をきっかけにツイッターの存在を意識し始めたんですが、ある日、ふと『岩下の新生姜』をエゴサーチにかけてみたんです。すると、当時で1日20~30件くらい、『美味い!』とか、『大好き!!』とか、いろいろとお褒めの言葉を頂くツイートを見つけて……。率直に嬉しかったので、お礼のリプライを飛ばすようになったのですが、考えてみたら、いきなり『ありがとうございます。私、岩下食品の社長です』ってバックがくるわけで、怪訝に思った方もいたと思いますよ(苦笑)。ただ、ツイッターを通してコアな新生姜ファンの方たちが全国にいることを知ったこともあって、みなさんがどういうふうにアレンジして食べているのか? いろいろ情報を共有してもらえればという思いでRTしています。企業の社長はこうあるべき! というのが苦手で、ファンの方たちに喜んでもらえるなら……と、私もツイッターの枠を超えて率先してバカなこともやっています(笑)」

 そう岩下氏が話すとおり、「新生姜ファン」のハートをガッチリ鷲掴みするのは、何もオリジナ・レシピのRTだけではない。

 ツイッターで交流を持った「新生姜ファン」の某有名コスプレイヤーとオフ会を開き、「社長もやってみれば?」の一言で、『魔法少女まどかマギカ』の暁美ほむらコスに挑戦するなど、「バカ」なことも敢えて試みる熱血経営者なのだ。ツイッターのプロフィールを覗くと、「ロックとビールと新生姜♪」とあるように、こよなく音楽を愛する一面も持つ普通の「48歳1児の父」。ただ、ヘッドバンキング&モッシュで、体力必須のハードコアバンド「マキシマム ザ ホルモン」のライブに参戦したり、ジャーニーズ「NEWS」の加藤シゲアキが新生姜ファンだったことからCDやDVDを鑑賞しまくり、ついにはファンクラブにも入会! 自ら「シゲ担」(※「推しメンはシゲアキ」の意)と名乗る入れ込みようで、ITやアパレルなど派手な業界には見かけても、製造業界ではかなり珍しい異色の社長と言っていいだろう。

「マキシマム ザ ホルモンさんのファンも、NEWSさんのファンもすごくピュアだし、ロックにしても、アイドルにしても、そしてコスプレにしても、何かのファンでいられる人たちって、純粋に“好き”という気持ちが溢れていると思うんです。つまり、何かを深く好きになれる人は、周りのものも深く好きになれる。そして、その“好き”が新生姜にも向けられている……そういう風に私は考えていて、こういったファンの人たちの放つ“熱”にすごく惹かれます。だから、何らかの形でお返ししたい。ステマ全盛の昨今ですから、ビジネスに利用するという考えもあるかもしれませんが、SNSを利用すれば売上げに繋がるというのは、率直幻想だと思ってます。ただ、多少の邪な気持ちはあって(苦笑)、影響力の大きい人が新生姜に言及してくれるのはありがたい。商売云々ではなく、その方のファンの人たちに喜んで頂ける。僕自身もこうした喜びを分かち合っている瞬間が楽しいんですよ(笑)」(岩下氏)

 ネットでは、善悪はさておき“嫌儲”の空気が蔓延しているのは事実であり、ユーザーは企業のこうしたマーケティング戦略に敏感に反応する。ところが、岩下社長ははじめから商売抜きなのも、好感されたのだろう。ファン至上主義の岩下社長は、ネット上の要望に応え、今年4月にはついに新生姜の残り汁まで発売した。

「ツイッター上では岩下の新生姜の『残り汁が美味しいよね』と言われていたようで、いつの間にか、残り汁に“岩下汁”という名が与えられて、この汁に漬けた野菜などは“岩下漬け”と呼ばれるようになっていた(笑)。会社的にはノータッチだったんですが、その流れで『汁だけでも売って』となった。ユーザーの声を活かしたい想いがあって、ビジネスとしては大きなものではないんですが、喜んでもらえるのっていいじゃないですか。じゃあ、売ろう!ということで、どうせならと商品名も『岩下漬けの素』と名前も拝借しました(笑)。汁だけで100円も頂戴して本当に申し訳ないのですが、楽しんで頂ければ何よりです」(岩下氏)

 実は、「新生姜ファン」の広がりは、家庭の枠を超え飲食店にも広がっている。神田・秋葉原エリアで店を構えるオリジナル・タコライスとタコスの専門店「神田パーラー」(http://tabelog.com/tokyo/A1310/A131002/13149959/)では、岩下氏の「どんどん“無断使用”して下さい!」というツイートにインスピレーションを受け、5月から「新生姜タコス・タコライス」を販売。女性客やアキバ系のリピーターも増え、早くも店の看板メニューとなっているほどだという。

「いろいろな料理店の方たちに、“食材”として新生姜を使って頂けるのは、本当に嬉しく思っています。もともと、新生姜のユーザー層は50歳以上のお客様が7割を占めており、こうした方々はお漬物として召し上がっているんです。残りの3割がSPA!世代ということになるわけですが、この層は和食にこだわらず、いろいろなレシピを考えてくださる。飲食店とコラボもしてます。銀座と日本橋に店舗がある立ち食いそば『よもだそば』(http://tabelog.com/tokyo/A1302/A130202/13047210/)では、新生姜天そばも人気のようですが、私としては、じゃんじゃん使ってもらいたいですね!」(岩下氏)

 老舗スタイルを打破することを厭わない、こんなパンキッシュな社長が新しい何かを生み出すのだろう。何はともあれ、「梅雨バテ」解消は岩下社長のツイートをヒントにされたし! <取材・文/日刊SPA!取材班>




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