ドバイ・ショックから再びバブルへ!?
―[[第二次ドバイ・ブーム]の衝撃]―
ドバイ・ショックの悪夢から5年。4分の1に急落したまま低迷していたドバイ株が、ついに目を覚まし、急回復を遂げている。バブルの再来?「崩壊」はあるのか? 専門家に聞いた。
⇒【前編】『停滞期から回復期へ。投資マネーはアラブを目指す』
◆万博視野にインフラ整備 空港は世界有数のハブ
ドバイは今、世界の物流と旅客輸送の一大拠点になりつつあるという。
「欧州と中東、アジアを結ぶゲートウエイとして機能が注目されており、’14年1~3月のドバイ空港の旅客数はロンドンのヒースロー空港を抜き世界の頂点に躍り出ました」
今や世界トップクラスのハブ空港を擁するようになったドバイには、今後もグローバル企業がビジネスの拠点を新設したり観光客が押し寄せるといったシナリオは十分考えられるというのだ。
とはいえ、当然ながらリスクもある。国内の金融機関で唯一ドバイ株を取り扱うニュース証券の小畑直樹氏が最も心配するのは、イラクなど周辺地域の政情不安に巻き込まれることだ。
「さらに、今後原油価格の上昇が過熱するようなことがあれば、オイルマネーが一気に流入しバブルを形成する可能性も否定できない。他の新興国と同様になんらかのきっかけで海外への資金流出が起きて、株価が大幅下落する潜在的なリスクもあります」
短期的には大きく下ブレすることも考えられるという。
「それでも長期的な上昇期待は大きい。5年以上保有すれば、株価2倍3倍も夢ではありません」
投資信託を使えば、遠く離れたドバイの株にも手軽に投資できる。日本にいながらにして、オイルマネーの熱気に便乗できるドバイ株投資の行方に今後も目が離せない。
<ドバイ個別株を買うには?>
投資信託はネット証券や銀行で手軽に投資できるが、多くが中東諸国に分散投資しており、ドバイ株の組み入れ比率には差がある。ピンポイントでドバイの経済成長に集中投資したい場合は、個別株投資がオススメだ。
その方法は2つ。現地の金融機関に口座を開くか、日本国内で唯一ドバイ株を扱うニュース証券を利用する方法だ。英語が苦手な人や現地を訪れる機会がない人は、同社を利用するのが手軽だろう。
ただし、ドバイ株のなかには売買が成立しにくく、思うような価格で売れない銘柄も多いため、流動性の高い銘柄に絞るのがポイントだという。1取引で最低250ディルハムの手数料がかかるので、短期売買よりもじっくりと腰を据えた長期投資がオススメだ。小畑氏は初心者でも投資しやすい銘柄として、ドバイ金融市場で最大の時価総額を持つエマール・プロパティーズや現地最大の金融機関であるドバイ・イスラミック銀行などに注目している。
●ニュース証券 http://www.news-sec.co.jp
【小畑直樹氏】
ニュース証券海外株調査室長。三洋証券、トムソン・ロイター・マーケッツ。主にアジア新興国株を担当。自ら現地企業を訪問し、独自視点で分析する。
取材・文/森田悦子
― [第二次ドバイ・ブーム]の衝撃【2】 ―
―[[第二次ドバイ・ブーム]の衝撃]―
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