雨のサーキットは怖い!メディア対抗ロードスター4時間耐久レースに参戦
【“メディア4耐”とは】
自動車専門誌やウェブ、テレビなどのメディアがチームを組み、編集者やモータージャーナリスト自らがドライバーとして挑む4時間耐久レース。チームには1人だけ助っ人ドライバーとして、プロドライバーや往年の名ドライバーの参加が可能。決勝レースで使用できるガソリンは90Lまで。今年で22回目を数え、SPA!は8回目の出場
◆スコールのような雨に臨死体験! 高温高湿のコンディションで熱中症入院!
去る9月3日、台風12号が日本列島に接近するなか、茨城県の筑波サーキットに23チームが集い、自動車メディア業界の年に一度のお祭りレースが開催された。
当日の午前中は基本的に曇天で気温、湿度ともに高かったが、正午を過ぎると台風の影響で亜熱帯気候のような天候になった。
突然、スコールのように強い雨がコースを濡らす。降ったりやんだりを繰り返し、ドライ―ウェットところころ変わる路面コンディション。
レースはスピンやコースアウトが続出し、セーフティカーが3回も入る波乱の展開となった。今年も4時間のレースのなか、数多くのドラマが生まれたのだった。
しかし、我々のチームにはなんのドラマもなく、今年も鳴かず飛ばずの17位完走。
メディア4耐は、同一条件のマツダ・ロードスターを駆り、速さと燃費を両立させるレース。使用できるガソリンは90L。この設定が絶妙で、1周2045mのコースを4時間走り切るにはギリギリの量。ムダなくスムーズに運転し、燃費をセーブしつつ、いかに速く走るかがカギになる。
SPA!はweb★1週間(講談社)との合同チームで参加すること今年で8回目。一昨年までは燃費計算も戦略もほとんどない行き当たりばったり作戦で玉砕してきた。
しかし昨年、ほかのチームがとっくの昔から使っていた、ケータイによるクルマとピット間の交信と燃料計の針の位置によって燃費をコントロールする作戦を導入。これが効を奏して、これまでで最高の11位(22チーム)を獲得した。
今年は予選21番手からスタート。周回遅れになりつつも、粘りの納豆走行。例年、ガス欠やクラッシュによってリタイアするチームがいくつかあり、今年もクラッシュせずにコツコツ走っていれば自ずと順位が上がる予定だった。
しかし、各チーム雨の影響と3度のセーフティカー導入で全開走行をしていないため、ガス欠によるリタイアはゼロ。終わってみれば、今年は異例の全チーム完走。トラブルフリーで走り切ったものの、他力本願作戦は見通しが甘かった。
レース後、「来年こそは!」と誓って帰路に着いたはずだった……。
今回、我がチームで唯一2度走ったのがエースの西村直人選手(交通コメンテーター)。高温高湿のため、1度目の走行後に軽い脱水症状を起こしたが、1時間弱のインターバルの間に回復(したと思って)、2度目はアンカーとして汗だくになってゴールまで走り切った。
ところが、チーム本体と離れて1人で帰った西村選手は、東京に向かう常磐道の道中で症状が悪化。急遽、奥さんに救援を依頼。結局、帰京後、熱中症で一晩入院するはめに。幸い症状は軽く、翌日には退院したのだった。
チームがそれを知ったのは2週間後。我がチームには、レース後にドラマ(?)が待っていた。
◆“サーキットデビュー”のお助けガレージ
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撮影/池之平昌信 協力/ガレージ スウィフトウィング
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