死亡事故続出の「足裏用マッサージ器」。類似品はいまも出回ったまま
―[使ってはいけない2015]―
◆首用と誤用し死亡事故続出。足裏マッサージ器の危険性<マッサージ器>
身近で慣れ親しんだモノでも、誤った使い方で深刻な事故に繋がった事例として有名なのが、足裏マッサージ器だ。問題となったのは、電動でローラーを回して足裏をほぐす「アルビシェイプアップローラー」と後継品、’83年から製造され、78万台を売り上げている。
通常の動作なら何ら問題ないが、首や肩のコリをほぐそうと想定外の使い方をすると、危険な事故を引き起こす。’99年から’14年の間に5件の死亡事故が起きているが、いずれも状況が似通っている。ローラーを覆うカバーを外して首に当て、稼働させているうちに衣類が巻き込まれて、首が絞まって窒息死という気の毒すぎる事故だ。
相次ぐ事故を受けて、製造元は’14年6月になって回収に踏み切ったが、似た構造で別メーカーの足裏マッサージ器は他にもたくさん出回っているという。
自宅に電動ローラー式のマッサージ器があるなら、カバーが破れていないか確認しよう。首肩用のつもりが足裏タイプだったら……使用を中止してほしい。
― 使ってはいけない2015【3】 ― ハッシュタグ