『きたかたりょうど』って…ニワカ右翼の常識知らずに古参は渋い顔
いわゆるネトウヨではないモノホンの右翼は上下関係も厳しい体育会系。最近増えるニワカ右翼の「常識知らず」には古参も渋い顔。
「漢字や歴史の常識知らずが多い。団体名を表す『塾』が『熟』になってたり。あと、実効支配が前提なのに『尖閣諸島奪還』とか言ったりするのもいる。果ては抗議文朗読の際『きたかた(北方)りょうど』って……。そういうのに限って松崎商店でいい軍服買ってるんだ」(39歳・印刷)
古参になれば普段使いの言葉にも彼らなりの「こだわり」がある。
「神道では神様が召し上がったものをお祭りの最後に頂くことで神の力を分けてもらう。御神酒はまさにそれです。これを『直会(なおらい)』と呼んで、まあ我らの間では飲み会を指します。あとはやっぱり我々にお馴染みの場所といえばマミアナだね」(42歳・IT)
ちなみに「乾杯で『弥栄!』と叫ぶのは基本」(39歳・運送)。麻生太郎元首相が「イヤサカエ」と読み、報道機関が「イヤサカと読むべきを誤読!」と報じたが、実はどっちもOKなんだとか。
漢字だけでなく大和言葉や神道用語も右翼の「常識」のようだ。
<知ってて当然指数>
(A)弥栄
年配の人はスピーチや乾杯のときに言ったりする。「いやさか」とも「いやさかえ」とも読む。ますます栄えることの意味。
(B)松崎商店
街宣車には付きものの隊服を販売する専門店。ニワカはコスプレ衣装がてらこれを着て自宅で楽しんでいるんだとか。
(C)「神道の儀式を行う」
こう言って自慢するヤツがいるが、何をするかと思えば実際はただの飲み会。「直会に行く」とも言う
(D)TOA
拡声器のメーカーだとわかる人間はれっきとした右翼と称して過言ではない。車を自分でいじる楽しみを知るのは「右翼」も同じだ。
(E)「マミアナに行く」
東京・麻布狸穴(マミアナ)にあるロシア大使館。土地の登記は「ソ連」のまま。ここまで知っていれば北方領土奪還へ闘う業界通!?
※「知ってて当然指数」は専門家、及びマニアの方々数十人の聞き取り調査により算出……(A)知らないとバカにされるレベル (B)知ってて当然なレベル (C)けっこう通じているレベル (D)業界マニアと言っていいレベル (E)なぜそこまで知っている?
― マニア間では“知ってて当然な”用語の基礎知識【10】 ―
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