R-30

モンスター上司の部下になってしまった場合の対処法

 パワハラ、イジメなどの問題ありなモンスター上司。そんな“殺したい上司”へのさまざまな復讐の方法(http://nikkan-spa.jp/834504)を見てきたが、復讐には二の足を踏む人も多いはず。心理学博士の榎本博明氏は、穏当な対処法として、「媚びを売れ……とまでは言いませんが、モンスター上司の心をケアするためにも、“ホウレンソウ”を徹底することは大切です」とアドバイスする。

モンスター上司に仕えるハメになったら◯◯せよ「自己愛が強く、コンプレックスを抱いているモンスター上司にとって、相談されないこと、頼られないこと、知らないうちに部下が仕事を進めていることは強い屈辱です。わかっていることをあえて質問したり、一人で進められる仕事も相談したりすると、モンスター上司も『俺は必要とされている』と感じ、部下に厳しく当たらなくなるでしょう」

 産業医の吉野聡氏は「モンスター上司の性格や行動を変えるのは困難なので、自分にコントロールできる部分から変えていきましょう」と助言。

「簡単なのはモンスター上司への認識を変えること。どんなひどい上司でも、その地位に上り詰めたからには何か長所はあるはず。そこに目を向け、『この人にもいい部分はある』と思えれば、怒りや恨みも緩和されるでしょう。また『この人も上の評価ばかり気にしてツラそうだな』『きっと家でも居場所がないんだろうな』と、モンスター上司を“かわいそうな人”と思えるようになれば、付き合ううえでのツラさも緩和されるようになります」

 またモンスター上司のさらに上長に被害を訴えるという手もあるが、「モンスター上司は上への媚び売りや根回しは上手な人が多いため、取り合ってもらえなかったり、逆に反撃されるリスクもある」と吉野氏は指摘する。

「『お前が仕事ができないだけだろ』と一蹴される可能性もありますね。なので、相談する場合は、同じような不満を持つ複数人で行くようにしましょう。同じ訴えが複数の人からあがれば、一人の場合よりも証言の信頼性も増しますし、上も動いてくれやすくなるはずです」(榎本氏)

【榎本博明氏】
心理学博士。大阪大学大学院助教授などを経て、MP人間科学研究所代表。上司部下の関係を心理分析。著書に『上司の常識は、部下にとって非常識』など

【吉野聡氏】
産業医。新宿ゲートウェイクリニック院長。精神科医師、日本医師会認定産業医。近著に『精神科産業医が明かす職場のメンタルヘルスの正しい知識

イラスト/小倉隆典
― 嫌いな上司の殺し方 ―

上司の常識は、部下にとって非常識

理解できない部下の行動の裏にある心理が手に取るようにわかる


精神科産業医が明かす職場のメンタルヘルスの正しい知識

人を増やさず、仕事量を減らさず、うつを減らす




おすすめ記事