30代になっても親友は作れる きっかけは『モンスターハンター』
◆ネット経由、ゲームを通じてこんなに合うヤツがいた驚き
谷田優也さん(29歳) コンテンツ配信会社勤務
結婚を機に構えた新居は、遊ぶ機会を増やすべく自転車で15分圏内の物件を選択。多忙ながらも月に一度は互いの家に行ったり、飲みに出かけたり。谷田優也さんがこうした「親友とも呼べる付き合い」をする平野拓哉さんと出会ったのは4年前。それぞれが入っていたゲーム系SNSの忘年会で顔を合わせ、互いに『モンスターハンター(モンハン)』好きだと判明した。その後のオフ会で、阪神ファンという共通点もあり意気投合。一時、平野さん宅で同居したほどの間柄だ。その同居も、仕事が多忙を極め、弱り気味の谷田さんからのメールを受けた平野さんが、雨の中、バイクを飛ばし会社まで迎えにいったことから始まったという。
「自宅が遠かったのもあって、まったく家に帰れない状況で。平野君が『ウチから通えば』って言ってくれたんです。彼のベッド脇に布団を敷いて寝て(笑)。朝はどちらともなくご飯を作り、発売されたばかりのモンハン3をプレイしたり(笑)」
そんな生活がケンカひとつなく3か月続いたという。
「思考ルーチンが似てるので、揉めようがないんです。例えば、何人かでいるときに二人同時にまるで同じツッコミをしたり、気づくと同じモノを使ってたり。スカイプで話しかけようかなあと思ったら、平野君から話しかけてくるなんてこともよくあるんです」
その息の合いっぷりは、「生き別れの兄弟かと思うほど」と谷田さんは笑うが、仲人となったモンハンのゲーム性もあるよう。
「モンハンは大人の空気読みというか、『お前こう動くよね?』『俺はこうだ。どや!?』というのを言葉にせず、プレイで表現し合うのが楽しい。他の人とより、こいつとやったほうがいいというのは、互いの中に確かにありましたね」
谷田さん自身、「ネット経由、ゲームを通じてこんなに親しくなれるヤツがいるとは驚き」と言うが、奇跡とも言える出会いはもとより偶然の中にあるのかもしれない。
― 30代になっても「親友は作れた!」実例集【1】 -
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