「どんな整形にも絶対にリスクがある」美容クリニックの落とし穴
東京美容外科大阪梅田院院長の小野准平医師は次のように話す。
「切る手術をする技術がない医師は、比較的簡単にできる“プチ整形”を『手軽で安くて効果バツグンの方法』と勧めます。ただ、プチ整形では手術と同じような効果は望めないですから、患者さんのイメージと異なる仕上がりになり、失敗とされることがある。
また、切る手術をすると言いながら、皮膚の表面を切るだけで実際はプチ整形だった例も。患者さんの再手術をしたときにわかったのですが、さすがにヒドすぎます。
美容外科は病院よりも医師選びが重要。そのためには、医師に美容外科や形成外科のキャリアがあるかをチェックしましょう。経験がない医師は技術もない可能性があります。また、切る手術とプチ整形それぞれのメリットとデメリットを説明してくれるかもポイントです」
一方、整形失敗者の駆け込み寺的存在の「美容整形Stop自殺ボランティア」の担当者は語る。
「ひとつのクリニックに限定せず、複数のクリニックに通って、施術前に別の医師からもセカンドオピニオンを取るのが大事です。あと、NGなのが『この施術にリスクはありません』と言う医者ですね。どんな整形にも絶対にリスクがあるので、それを患者に知らせずに施術しようとするクリニックは、絶対に避けましょう」
取材・文/藤村はるな 廣野順子 古澤誠一郎 鼠入昌史(OFFICE Ti+)安田はつね(本誌)
― [劇的変化]に失敗した人々からの伝言 ―
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