スポーツ

プロアスリートたちが「速読トレーニング」を取り入れる理由。サッカー日本代表・丹羽大輝選手も

大西賢選手

テニスプレイヤーの大西賢選手も呉氏の速読脳トレを受けている。

「速読」といえば、本が速く読めるようになること……だと思っていたが、先日サッカー日本代表に選ばれたガンバ大阪の丹羽大輝選手をはじめ、横浜DeNAベイスターズの三浦大輔選手、ハンドボール大崎オーソルの宮崎大輔選手など、速読をトレーニングに組み込むプロアスリートが増えているという。  なぜ速読とスポーツがつながるのか?  上記の選手たちに速読トレーニングをしている、「速読脳トレ」の第一人者、呉真由美さんに話を聞いてみた。 「速読脳トレは、文字を速く読むためのトレーニングではありません。脳の情報処理を高めるトレーニングなのです。実際に行うトレーニングは本を使いますから、本を読む速度も速くなりますが、それはあくまでも手段であり、目的は脳の活性化です。  多量の文字情報をどんどん脳に送り、脳を活性化させることで、目から入ってきた情報を以前より速く処理することができます。スポーツにおいては、情報処理が速くなることで時間がゆっくりと感じられます。野球ならばピッチャーの球がよく見える、サッカーでパスをもらうときならば周囲の選手の位置をしっかり確認できるなど、動作に余裕がうまれるのです」 『スポーツ速読』の著書も持つ呉氏だが、書籍の中でマウンテンバイク・ダウンヒルライダーの中川ヒロカ選手は次のように述べている。 「速読トレーニングで驚いたのは、視野が広くなったことと時間の感覚が変わったことです。これまで早送りのように見えていた周りの景色がゆっくりに見え、石や穴などの障害物もしっかり見える。景色や障害物がよく見えることはそのままタイムの短縮につながります。判断力も上がりました」  また、元総合格闘家の大山峻護選手も「相手のパンチや攻撃がすべてゆっくりに見えます!」という。
鹿島アントラーズ

鹿島アントラーズの中村充孝選手(左)、西大伍選手(右)と呉氏。

 プロアスリートだけでなく、少年サッカーや少年野球でも速読トレーニングを取り入れるチームが増えた。いつもは地区予選で敗退していたというジュニアフットサルチームが速読トレーニングをはじめて1年半で全国優勝するなど、呉氏の指導のもと、目覚しい躍進をとげるチームが多数ある。  さらに、速読トレーニングをしている子どもたちは、成績がアップする子が多いとか。問題文を最後までちゃんと読んで理解する、時間内に余裕を持って問題を解くことができるようになるからだそう。ということは、ビジネスシーンでも存分に活用できるはず。  スポーツをする人も、子どもがスポーツをしている親にとっても気になる速読トレーニング。夏休みにはじめてみては?? ※「速読脳トレ」「スポーツ速読」は商標登録です <取材・文/日刊SPA!取材班>
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