既婚者サラリーマンのお小遣い事情「昼食には全くお金をかけられません」
サラリーマンにとって、月の「お小遣い」を設定することは非常に重要な問題だ。特に既婚者男性は妻に金額を決められるケースが多く、飲み会が重なるなど出費が多い月には、意を決して“銭闘”をしていかなければならない。
ここ数年、アベノミクスの恩恵によって株式市場は活況だったが、サラリーマンの財布にはあまり良い効果を生み出していないようだ。6月に新生銀行が発表した「2015年サラリーマンのお小遣い調査」では、お小遣い額が昨年より約2000円減少し、3万7642円と1979年の調査開始以来、2番目に低い額を出している。
この様に、ただでさえサラリーマンの懐事情が寒いことになっている中、地方に勤務する既婚者サラリーマンの月のお小遣い、そして内訳はどうなっているのか。3人の事例を紹介しよう。
◆栃木県勤務 建材メーカー営業(子供なし・32歳) 月のお小遣い額:5万円
「コーヒー代含めた食費に2万円、タバコを1日1箱吸うので月で約1万2千円、それが主な出費ですね。足りなくなったら妻に言えばプラスで小遣いを貰えるのでそこまで苦労はしてないです。服も買わないし、自分が無趣味なこともあってか、毎月の予算分の中でやりくりはできています。唯一の楽しみと言えるのは、栃木から月に一回行く池袋の8000円ピンサロでしょうか」
◆新潟県勤務 証券会社営業(1児の父・33歳) 月のお小遣い額:4万円
「大学時代からテニスが趣味なので、テニスのレッスン代に1万円。ランチは営業車で回っているため、時間をかけずにコンビニ飯がほとんど。だいたい5~600円を使って、おにぎりとサラダを買ってます。飲み代にも1万、服にも多少のお金はかけられています。結婚してから風俗通いもやめたし、1歳になる息子が可愛くてタバコもやめました。その浮いた分が自分の娯楽に使えていますね」
◆静岡県勤務 自動車部品メーカー経理(1児の父・30歳) 月のお小遣い額:1万5千円
「本当にキツイです。会社の業績が悪く、ボーナスが1か月分カットされたため、妻に小遣いを2万から1万5千円に減らされました。まだ妻も出産したばかりなので共働きができず、現在はインセンティブのある営業職に絞って転職活動中です。昼食には全くお金をかけられません。なので時折会社から配布される弁当か、妻の弁当で済ませています。1本90円の缶ジュースを買って休憩する時が唯一の安らぎかも。小遣いを増やすために、なけなしの金額でやっているギャンブルも結局負けが込み、同僚に借金も作ってしまっているので早く何とかしないと……」
お小遣い平均額を大幅に下回るからといって、一発当てようとリスクの高いギャンブルに注ぎ込むことはもってのほか。ブログアフィリエイト、資産運用など収入源が多様化されている今だからこそ、妻にはバレることのない“抜け道”を作って自分の娯楽に使えるお金を増やすのも必要かもしれない。
<取材・文/日刊SPA!取材班>
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