10万円以下の「激安中古車」は買っても大丈夫か?
まともな中古車を買いたければ100万円前後は覚悟すべきところ。しかし、自動車評論家のマリオ高野氏によれば、「以前に比べ、激安中古車の商品数が増えています。おかげで状態の良い車両を見つけやすくなりました」という。その価格帯は3つある。1つ目は10万円以内、安さ優先の目玉商品だ。
⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=941051(24万円で買える日産「ブルーバードシルフィ」)
3つ目の30万円はなんと外車!
「ただし、ベンツやBMWの激安車は信頼性に不安があり、狙い目はジャガーXタイプやボルボv70の先代モデルなど。高級ブランドの不人気廉価車、加えて10年落ちの車両になります。安い分、手放すときは二束三文で業者にイヤな顔をされますが(笑)」
いいことずくめのようだが、「必ず注意してほしいのが、カーエアコンの故障」だと高野氏は語る。
「中古車で最も壊れやすいのはエアコンです。いつ壊れるかは運次第で店の人さえ予測できませんが、感覚的には10~15年なら5割、15年以上なら8割くらいでしょう。ただ、壊れるのは往々にして冷却機能なので、これからの時期にはいいのかもしれないですね」
涼しくなったこれからこそ買い時シーズン到来か!?
【お値打ち感】★★★★☆
いずれも諸費用が10万円前後かかる(外車は20万円前後)が、規格外の安さなので満足度も高い。激安中古車ショップは、都心を離れて千葉や埼玉方面に多いとか
【マリオ高野氏】
’73年生まれ。クルマ専門誌のほか、本誌「AUTO CLUB」の連載でもおなじみの自動車評論家。高級車から中古車まで幅広い乗車経験を持つ。愛車は5MTのインプレッサである
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「15年以上前の軽自動車やコンパクトカーが多いですね。年季が入っているので、車体のサビ、シートのタバコ跡、エアコンの臭いなど、不具合も少なくありません。しかし、走りはさすが日本車。車両状態も以前より良好になってきているようです。次の車検まで乗りつぶすつもりで買いましょう」
2つ目は20万円のゾーン。狙い目は古めかしいセダンだ。
「私のオススメはこの価格帯。驚くほど状態のいい車両が見つかります。不人気車種ゆえに割安なので、ここが一番満足度の高いゾーンだと思いますね」
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