若者に増えている「スマホ老眼」。予防・改善策はある?
今、若い人に「スマホ老眼」が急増している。スマートフォンの画面を長時間見続けることで、目のピント調節力が低下し、いわゆる「老眼」になる若者が急激に増えているのだという。老眼は早い人で40代からと言われてきたが、もはや20代から要注意の症状なのだ。
では、なぜスマホがいけないのか? テレビでお馴染みの美人女医・日比野佐和子先生に聞いてみた。
◆スマホを使うと毛様体筋の動きが鈍くなる
「スマホは目に近いところで見るので、非常に大きな負担が目にかかります。目には水晶体というカメラのレンズに当たるものがあり、近くを見るときは分厚く、遠くを見るときは薄くなるわけですが、その厚みを調節する毛様体筋がスマホを長時間見続けることで固くなり、動きが鈍くなってしまうのです。その結果、ピント調節機能が落ち、見えづらくなってしまうというわけです」
スマホから目を離すと遠くがかすんで見えたり、画面に視線を戻してもボヤけて焦点を合わせづらいのは、“毛様体筋”が凝り固まって水晶体の厚みを変えられないからなのだ。また、スマホの強い光も目に入る光の量を制御する“光彩筋”にとても大きな負担をかけているという。
では、どうしたらスマホ老眼を予防・改善できるのだろうか?
「もちろん第一には、スマホをいじる時間を減らして、少しでも眼を休めること。でも、それと並行して重要なのが、眼の周りの筋肉を刺激して鍛えることです」
◆老眼防止にはトレーニングが必須
「目も体の一部。鍛えなければ衰える一方なんです。でも、眼トレを毎日の習慣にすると、9割の人が劇的に視力UPします」
そう語る日比野先生オススメのトレーニングを2つほど紹介しよう。
【視点移動トレーニング】
⇒【画像】はコチラ nikkan-spa.jp/?attachment_id=940891
《やり方》
① 顔を動かさずに目だけを動かして、画像にある四隅の黒丸を左上から矢印の順に追いましょう。
② ①を20回程度繰り返します。
【8の字トレーニング】
《やり方》
① 人差し指で顔の前に8の字をゆっくり描きます。
② 顔を動かさずに目だけを動かして、指先を追いましょう。
③ ①②を3回繰り返します。
日比野先生の新刊『日めくり まいにち、眼トレ』には、このほかにも、前述の毛様体筋や光彩筋、眼球を動かす外眼筋など、目の周りの筋肉に刺激を与えて鍛えるトレーニングが31種類紹介されている。どれもが1日3分見るだけの簡単なものばかり。毎日続けることで、スマホ老眼はもちろん、老眼、近視、遠視にも効果があるという。ぜひ、お試しいただきたい!
<取材・文/日刊SPA!編集部>
『日めくり まいにち、眼トレ』 毎日続ければ9割の人が劇的に視力UP! |
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