プロの投球をリアルタイムで完全再現! 実際に打てる“史上初”のバッティングセンター
9月、プロ野球・ペナントレースも最終盤。パリーグはすでにソフトバンクホークスが優勝を決めた一方、セリーグは3位の阪神まで自力優勝の可能性が残るという、いまだ大混戦の様相だ。
そんな手に汗握る優勝争いや、グラウンドで躍動する選手の一挙手一投足を観戦するのも野球の大きな醍醐味だが、野球好きなら一度は「これだけ我々を沸かせるプロの剛速球、変化球を打席で体感してみたいもんだ」と叶わぬロマンに想いを馳せたことがあるのではないだろうか。
なんと、そんな永遠の野球少年たちにとってのロマンを実現させてくれるイベントが都内屈指の規模を誇るバッティングセンター「明治神宮外苑バッティングドーム」にて開催されているという。
そのイベントの名は『REAL TIME STADIUM』。スマホアプリ「スポナビ プロ野球速報2015」を運営するヤフーとワイズ・スポーツが設けた特設ゲージでは、なんとその日行われているプロ野球の試合で投じられた配球が、球速はもちろん、球種、コースまでリアルタイムで再現され、実際に打席で“対戦”できるのだという。
ちなみに「スポナビ プロ野球速報2015」とは、進行中の試合を1球ごとに更新し、対戦中の投手と打者の対戦成績や配球図などをビジュアルで解説してくれる野球好きには馴染み深いアプリ。今回のイベントでは、このアプリで配信される配球データをもとに投手の投球を再現しようというわけだ。
イベント開催に際して、「試打式」に登場したのはお笑い芸人のスピードワゴンの2人。試打式の時間はまだプロ野球の試合が開始されていなかったため、まずは小沢が19日(土)に開催された試合で大谷翔平(日ハム)が中村剛也(西武)に投じた5球を追体験することとなった。
初球、インローへとズバンと決まる156km/hのストレートに手も足も出ず。その球の速さは隣のゲージで見ていてもつい腰が引けそうになるほどだ。続く155km/hのストレート、115km/hのカーブ、143km/hのフォーク、156km/hのストレートと実際に中村剛也を空振り三振に打ち取った配球に小沢はタジタジ。1球もバットに当てることなく終了となった。
続く井戸田は広島東洋カープの前田健太投手と対戦。4球目に投じられた真ん中低めへの146km/hストレートをなんとかバットに当てるので精一杯。「あま~い」球を好打することはなかった。
そんな試打式終了後、元球児の血が騒いだ本誌記者も敵を討つべく(?)大谷翔平と対戦してみることに。
小沢への投球ですでに配球はわかっているため、初球の156km/hにヤマを張ってみるが……例によってかすりもせず。「プロの配球の再現」以前に、こんなに速い球を投げるマシンが置いてあるバッティングセンターなど全国に数えられるほどしかないため、完全に未体験の球速である。
さらなる“エグさ”を感じたのが140km/h超のフォーク。名投手のキレッキレの変化球を前にして「球が消える」という言葉を残す打者は少なくないが、記者も生まれて初めてその感覚を味わうこととなった。振る振らない以前に、ボールが沈んだときには完全に視界から消えた。正直、この感覚が味わえただけでも個人的には大満足である。気持ち良く(?)全球空振りを喫したあと、それらしく首をかしげながら打席を後にした。なにより、日々こんな球を相手に切磋琢磨しているプロの打者、そしてこんな球を投げている投手に改めて畏敬の念を感じずにはいられなくなった次第だ。
ちなみにこのイベント限定ゲージは、右打席のみ。とはいえ左打者でもその球筋を見るだけで価値があるのは間違いない(言い訳ではなく、記者もホントは左打ち)。
野球ファンが一度は思い描いたロマンが実現するこのイベントは26日(土)まで開催される予定。実際の試合の配球を再現するため、開催時間は平日は18:00~22:00、土曜は14:00~18:00となっている。
参加は無料。参加資格は上記のスマホアプリ「スポナビ プロ野球速報2015」の利用していること。もちろん当日ダウンロードでもOKだ。参加には現地での参加同意書への署名が必要なほか。18歳以下の参加には親権者の同意も必要となる(参加可能年齢は小学4年生以上)。詳細は下記URLをチェックされたし!
『REAL TIME STADIUM』特設サイト: http://live.sportsnavi.yahoo.co.jp/special/baseball/realtimestadium/pc
<取材・文/日刊SPA!取材班>
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