アラフォー記者が初のバク転成功に挑む
今年こそは新しいことにチャレンジしたい、もしくは節目になる年にこれだけはやっておきたい。そんな気持ちを抱くことも多い新年。
40歳を前にやっておきたい! そんな「夢」の一つに、ライターKがトライしてみた。
それは「バク転」である!
子どものころ、スクールカーストで重要視された「運動神経」。特にクラスに一人はいたバク転男子は、女子からヒーロー扱いを受けていたが、記者である僕、ライターKは自身の膝で鼻を強打。深いトラウマが残っている。
そんな学生時代、運動オンチでクラスの3軍扱いだったものの、不惑を前にしてバク転を決めてみたい願望が芽生えた。しかし、まだ間に合うのだろうか?
「
一時間もあれば余裕で出来ますよ」と驚きの一言を発したのは、バク転教室「日本クリード体操部」監督権選手の大関真悟先生だ。これまで70歳の老人や、120kgを越える関取まで約7000人以上の会員をバク転成功に導いている。しかも運動神経、身体の柔らかさなどは関係なく、むしろ固い人のほうが成功しやすいぐらいなんだとか。
「運動神経がよすぎると、自分で“工夫”しようとしてしまうんですよね。また、体が柔らすぎると、ブリッジのような体勢になってしまいます。バク転に重要なのは、第一に必ず成功させたいという気持ち。第二に先生の指導を純粋に聞くことができるかだけです」
バク転のためのステップ1「まっすぐ上に跳べ!」
半信半疑のままで柔軟体操を済ませ、いよいよレッスン開始。バク転成功までのステップはたった3つだ。まずは「
まっすぐ上に跳ぶ」から。
「両足を揃えて、真っ直ぐ上に腕を伸ばし、基本姿勢をマスターしましょう。
⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1022682
腕を真っすぐ前に伸ばし、屈伸した姿勢から上に振り上げ、反動で跳ぶ練習からスタート
バク転のためのステップ2「倒立して腕で体を支える感覚を覚えろ!」
「続いて体を支えますので『倒立』をして、腕で体を支える感覚を覚えてください」
この間、僅か5分ほど。大関先生の「はい、次のステップです」という早さに焦りながらも、次の「跳んだあと、後ろに倒れる」へ。
バク転のためのステップ3「伸びた体制のまま後ろに倒れろ!」
「マットを用意しますので、そのまま伸びた体勢を維持したまま後ろに飛んでください。へたに腕を折り曲げるのは失敗の原因になるので、体は伸びたままで」
先生に「ジャンプ力が足らないな……」と指摘され、やんわり凹むが
、後ろに倒れようとするあまり、上に跳ぶという最初のステップがおざなりになっていたのが原因だった。そして早くもレッスンは最後の「補助をつけて実践」へ。
ステップは3つだけだが、いずれも簡単ながら重要。上に跳ぶ意識を忘れるとジャンプ力は激減する
バク転のためのステップ4「補助を信じて恐怖を克服せよ!」
「最後はトランポリンの上で、補助ロープをつけて数回実践します。バク転上達の近道は、恐怖心を無くすことです」
しかし、いくら補助付きとはいえ、やはり恐怖心が勝る。つい早く倒れようとしてしまい、幾度も一人バックドロップ状態が続く。
恐怖心と疲れから指導を忘れて呆然
「記者さん、自分を信じる強い気持ちです。絶対出来ます!」
せ、先生……。集中して跳ぶと、「よし次は補助なし!」の指令。そして緊張の一瞬……できた。バク転が一人で出来た!
わずか40分足らずで達成してしまった。
⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1022680
「このバク転教室から、バク宙や前方宙返りも覚え、おじさんから体操選手になったかたもいますよ」
翌日は凄まじい筋肉痛に襲われたが、充実感は凄い。中年からの体操選手、夢は広がる……。
― 40男が[秘めた夢]に挑戦してみた ―