ここがヘンだよ、日本のスマホ「カメラのシャッター音はなくすべき」
かつて日本の携帯電話は、その独自機能から“ガラパゴス”と揶揄されていた。スマホ時代になり、端末はある程度均一化されたとはいえ、いまだガラパゴスっぷりは健在。どう考えてもいらないムダ機能に、モバイル評論家の法林岳之氏がツッコむ!
◆いいかげん「カメラのシャッター音」はなくすべき!
ガラケー時代からおなじみの「カメラのシャッター音」。「盗撮」などのよからぬ撮影行為を抑止する効果があるとされるが、スマホなら「無音カメラ」のアプリを入れれば、誰だってシャッター音なしで撮影ができるし、ガチで盗撮を目論む輩なら、当然こうしたアプリを活用しているはずである。
「したがって、デフォルトのカメラで“シャッター音なし”が選べない現状は、メーカーによるまったくムダな自主規制というほかありません。法律で決められているわけでもないのに、なぜどこのメーカーも判で押したように同じ仕様なのか。シャッター音については、そろそろ誰かが声を上げてもいいと思いますね。iPhoneもGalaxyも、グローバル版なら『シャッター音なし』を選べます。海外へ行っても、メシ屋でカシャカシャ音を立てて料理を撮影しているのは、たいてい日本人ですよ」(法林氏。以下同)
ちなみに、筆者が所有するSIMフリースマホ「P8LITE」(HUAWEI・写真)でも、当然ながら「シャッター音なし」が設定できる。ちなみに、デフォルトの設定は「音なし」のほうであった。
◆スクショで音が鳴るのは論外!
カメラのシャッター音には、かろうじて犯罪抑止の大義名分があるが、まったく無意味なのが「スクリーンショットを撮ったときのシャッター音」。 「これも、気の利かない端末では、音のあるなしが選べなかったりします。電車に乗ってネットを見ながら、気になったページをスクショしたら、とたんに音が鳴って前に立っていたお姉さんに睨まれる……そんな経験をした人は少なくないはず」
◆SMSでちくちくカネを取るな!
機能ではないが、日本に特有なのが「SMS一通ごとに3円~かかる」という料金システム。
「海外のように、SMSも基本料金の中に組み込んでしまえばいいのにと思いますね。『月◯通までは基本料金内』みたいな。少額とはいえ、ちまちまと月額料金に加算されるのは気持ちのいいものではありませんよね」
各メーカーには、新機種、新料金検討の折に、ぜひとも上記を考慮していただきたいものである。 <取材・文/日刊SPA!編集部> ハッシュタグ