このフリーペーパーが凄い!達人が選出
◆お金を払っても“読む価値アリ”のディープなフリーペーパー
フリーペーパーというと、割引クーポンが付いたカタログ風のものをイメージする人も多いのでは。しかし、「これがタダ?」と衝撃を受けるようなものもたくさんある。そこで、フリーペーパーのみを扱う専門店「Only Free Paper」の共同オーナー・松江健介氏に読者の多いディープなフリーペーパーを教えてもらった。
1つ目は、「コレジャナイロボ」でおなじみのクリエイティブユニット・ザリガニワークスが手掛ける『ZW』。「グッドデザイン賞も受賞しているプロダクトを作る彼らが、押さえるところを押さえつつ、真剣にバカなことをやっている」のが人気の秘密。
2つ目は、北九州市が地域活性化のために発行する『雲のうえ』。
「地方情報誌は食べ物や店舗情報を載せるのが一般的ですが、これは完全な読み物。“人”にスポットを当て、空気感が伝わってきます」
そして3つ目は、ワークス・ジャパンの『no guarantee』。
「会いたい人に会いに行く・やりたいことをやるというテーマらしいんですが、社内で独立した編集部で予算はなく、ほぼ自腹で作っているそうです。情熱だけでやっているところに美しさを感じます」
◆ZW/ザリガニワークス
知る人ぞ知る「ほしかったのはこれじゃなーい!!」の哀愁たっぷり手作り木製玩具「コレジャナイロボ」を作った同社の作品の数々・魅力が詰まった冊子。「全編自作自演。みんなでなぁなぁに楽しみたい」がテーマ。不定期だが次に出るのを待ち望む読者多し
◆雲のうえ/北九州市にぎわいづくり懇話会
アートディレクションは有山達也氏。創刊から5年目で、ファンクラブや、『雲のうえ』を応援するフリーペーパーまで存在する人気ぶり。「写真が素晴らしく、特集テーマも絞り込まれていてディープ。これを持って北九州市に行きたくなります」(松江氏)
◆no guarantee/ワークス・ジャパン内
「編集部の人がプロレス好きで、アントニオ猪木さんに会えるまでやり続けるというところから始まったらしいですが、3号目で表紙になってました」(同)。今号の特集は覆面レスラー。コスプレーヤーへのインタビューなど、濃い内容でゆるコアなファンが多いそう
◆金岡新聞/金岡新聞和歌山本社
発行者は、なんと和歌山の小4男子・金岡陸くん! 近所の人などに話を聞いて、ネタ探し・取材・執筆とすべて行う。手作りフリーペーパーを週1回ペースで作成し続ける情熱には脱帽!
【Only Free Paper】
設置基準は「店やモノの宣伝などの目的じゃなく、読み物として面白いもの」。ジャンルや発行スタイルは問わず、個人が発行するものから企業などの大手のものまで、ジャンルレスに並ぶ。利用料・設置費は無料(設置費は有料プランあり)
住:東京都渋谷区宇田川町15-1 SHIBUYA PARCO PART1 6F 営:10:00~21:00 休:年中無休
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