ガイガーカウンターの売れ筋は?【防災デジ物ヒット図鑑】
◆震災以降ヒットしたデジ物
「震災後、防災関係のデジタルグッズが飛ぶように売れました」と語るのはITライターの柳谷智宣氏。まず売れたのが手回しや太陽光で発電できるアイテムだという。ラジオやライト、携帯電話の充電器などが求められたようだ。
「『ICF-B02』のような全部入りの製品は、しばらく品薄でしたね」
次に放射能を計測するガイガーカウンターが売れ始めた。ただ、高性能な製品は10万円以上するし、安価な中国製品は故障しがち。
「ロシア製の『SOEKS-01M』は丈夫で、安価なので人気を集めました。使いこなしには慣れが必要ですが、ユーザーが多いので情報も豊富です」
昨年10月に発売されたソニーのエネルギーサーバーも注目されている。
「大容量バッテリーを搭載し、携帯やスマホなら50時間充電できます。私がテストしたときは、55型のテレビで2時間半視聴し続けられました」
◆ガイガーカウンター(SOEKS-01M/SOEKS社)
実勢価格 1万5000円前後
β/γ/X線を測定できるガイガーカウンター。ロシア製で、EUの基準を満たすCEマークを取得。液晶はカラーで見やすい。単4電池2本で動作するほか、miniUSBポートを搭載し、PCなどから給電し続けられるのが○。サイズはW43×D105×H18mm、重量57g
◆FM/AMポータブルラジオ(ICF-B02/ソニー)
直販価格 4980円
ライトや携帯電話の充電機能を備えたFM/AMラジオ。本体に付属するハンドルを回転させ、内蔵の充電池に充電できるのが特徴。1分間ハンドルを回すと、約3分の通話が可能。ライトはスポットライトとランタンのように使えるソフトライトの2種類を備える
◆ホームエネルギーサーバー(CP-S300E/ソニー)
直販価格 14万8000円
停電時に家電を動かせる大型バッテリー。コンセントを2つ備えており、消費電力が300W以下までの電子機器を接続可能。電池容量は300Whもある。鉄を正極の材料に採用しており従来の製品と比べて長寿命。サイズはW210×D270×H350mm、重量は約1kg
【柳谷智宣氏】
インターネットから自作PCまでデジタル全般に詳しいITライター。物欲に弱く、毎週のようにデジタルグッズを購入する。近著に『ポケット百科 GALAXY SII LTE 知りたいことがズバッとわかる本』(翔泳社)など
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