「マンガ手帳」ほかウケる手帳・ノートはこれだ
◆バカ文房具のヒット商品
利便性を追求しがちな文房具にも、洒落のきいたアイテムが数多く存在する。そんなバカ文房具は、ライターの古川耕氏曰く、3タイプに分類できるそう。そこで、中でも話題を呼んだ文具を紹介してもらった。
「まず、はなからボケてウケを狙っているもの。『マンガ手帳2012』はそのタイプで、2011年にいちばん話題になった文房具のひとつですが、マンガが描きおろしなところがすごい! 実用性度外視で、これだけのクオリティのものをよく作ったなと感心します(笑)」
確信犯的なバカ文房具と対になるのが、天然系のバカ文房具だ。
「真面目に作ったけど、ユーモアのあるものです。近年では『体育館ノート』を筆頭とするアピカのオリジナルノートが、その天然度合いでファンに愛されています」
最後は、「狙ったのか、天然なのか、わからない謎系です。『マルチノートブック』がその代表格で、考えてもなぜ作られたのかわからない、味わい深さが魅力ですね」
◆マンガ手帳2012
東京書籍/1260円
マンガが描かれたコマに、スケジュールやメモなどを書けるユニークな手帳。吹き出しにセリフっぽく記録することで、オリジナルマンガを作ることもできる。’11年度のグッドデザイン賞を受賞しており、漫画家のいがらしゆみこ編とタツノコプロ編の2種類がある
◆体育館ノート
アピカ/525円
ノートの老舗メーカー、アピカが学生の意見を取り入れて開発したノート。体育館のコートのように、間隔の異なる複数の罫線が入っていて、文字の大きさを調整しながら筆記できる。ほかにパレットのように穴があいたパレットノートなど、7種類のノートを製作
◆マルチノートブック
レゾン/680円
1枚の同じページに大学ノートや付箋、方眼紙など、6種類の紙文具がまとめられているのが最大の特徴。大学ノートにメモを書いたり、方眼紙に図形を描いたりと、各ブロックごとにあった使いかたができるほか、様式を無視して自由帳のように使うこともできる
【古川耕 氏】
『月刊CIRCUS』にて、「勃起する文房具」を執筆しているライター。文房具をユニークな視点で切り取る記事を多数手がける。ラジオ番組の構成、アドバイザーとしても活躍しており、多数の人気番組に携わる
― ジャンル限定 知られざる[(驚)ヒット商品]図鑑【4】 ―
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