トイレは上司の許可が必要…銀行業界のルールが厳しすぎる
「ローカルルール」なるものは、さまざまな業界内にも存在するものだ。外から見ると、「そんなことして何の意味が……?」というような、奇妙で業界内になんとなく存在する慣習の実態に迫った。
大手銀行での相次ぐ横領事件が話題となった銀行業界。現場社員への管理体制はかなり厳しい。
「仕事中のトイレは上司の許可が必要」(33歳・女性)とは、まるで授業中の小学生のようだが、不正撲滅には仕方がないのか?
「役員決裁の書類には10個以上の印鑑が並ぶ」(35歳・男性)というのも、きちんとチェック機能が働けばいいが、「いくら待っても印鑑が押されず業務に支障が出る」との声も。
銀行員への厳しい管理の手は、プライベートにまで及んでいる。
「22時以降の飲酒は禁止。2次会に参加できなくなった」(26歳・男性)。これは泥酔による書類の遺失防止のためだそうだが、ちょっと気の毒ではある。
組織引きしめの反動か、礼儀も暗黙の慣習に縛られる。
「有休取得の際には届け出以外に『お休みをいただきます』『お休みをありがとうございました』と上司に頭を下げねばならない」(26歳・男性)。
「異動のときは、元の部署と配属先の部署でケーキを配ることになっている」「昇給すると部署の人全員にお酒を奢る風習があるから、金銭的にしんどい」(38歳・男性)。結束を強めるつもりが、ひんしゅくを買っては意味がないだろう。また、業務効率化のためか、わかりづらい略語も多い。
「代位弁済は『だいべん(代弁)』、要管理債権は『ようかん(要管)』と略します。新人の頃は『大便』『羊かん』と勘違いしていました」(29歳・男性)。「隠語も多く、特定の部署でしか通じない。『チビ=副表』『抱いて=取り立て手形』『して=支払手形』『ポンコロ=硬貨が1000枚単位で入った袋』という意味」(74歳・男性)。新入社員の女性が「早く抱いて」と指示され、赤面したこともあったという。
効率化を目指すのはよいが、会話が成り立たなければ本末転倒?
●奇妙な慣習
「大便」「羊かん」など謎の略語が職場を飛び交う!?
― 業種別[職場の奇妙な慣習]がヤバすぎる! ―
厳しい管理体制や効率化の施策が業務の妨げに……
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