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古地図を片手に街歩きを楽しむ“古地図ツアー”が大人気

古地図ツアーを発案

阪急交通社 国内営業二課 高橋成美氏は“古地図”の秘かなブームに着目し、“古地図”ツアーを発案。

 ポケットサイズの地図が必携だった時代も今は昔。今では誰もがスマホの地図を愛用している。そんななか、紙の地図、それも現在のものではなく江戸時代の“古地図”という究極のアナログツールに注目が集まっているという。旅行代理店・阪急交通社の高橋成美氏は次のように話す。 「昨年から古地図を片手に街歩きを楽しむツアーを行っているのですが、こちらの想定以上の申し込みをいただいている状況です。これまでは都内を中心としたツアーでしたが、今後は地方での展開も広げていければと思っています」  この“古地図ツアー”は半日程度の旅程で、交通手段はすべて徒歩。両国や浅草など地域を限定して古地図を片手に街を散策する。多い回では200人以上の参加者がいるほどの人気だとか。人気の背景には歴史ブームがある?

歴史ブームだからじゃない、古地図そのものがブーム

「それだけではないと思います。事実、古地図のない単なる歴史ツアーでは参加者が思うように集まらないことも多いんです。古地図に描かれた町並みと現代の町並みを見比べるのが楽しいのではないでしょうか。今も江戸時代の名残があるところもあれば、まったく変わってしまったところもあり、古地図を見ればそれがすぐにわかりますから」  確かに、ただ街を歩くだけでなく江戸時代の地図と比較しながら歩けば散策の楽しみも増すというものだ。とはいえスマホの古地図アプリもある時代に、なぜ“紙の古地図”なのか。 「参加する皆さんを見ていると、お配りする地図にメモをされています。このいろいろと書き込みができる点が紙の地図の優れているところなのかもしれません」 古地図 これまでのツアーはほとんどが都内対象だったが、今後は地方にも手を広げていく予定だとか。古地図ブーム、まだまだ加速していきそうだ。この流れに乗り遅れないように、ツアーに申し込んでみては? 【阪急交通社 国内営業二課・高橋成美氏】 “古地図”の秘かなブームに着目し、“古地図”ツアーを発案。もともと歴史は苦手なジャンルだったという。 ― 20代アナログ復権現象を追う ―
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