騙された? 過去にあったフェイクニュース8連発――上原多香子がAV出演、STAP細胞の特許申請…
改ざんされた写真や嘘情報などが拡散され、時には国際・政治問題にまで発展するフェイクニュース。今回は過去に話題となったフェイクニュースを元に、信じる人・信じない人の調査を行った。
●1 上原多香子AV出演が内定?
…信じた 44人/信じなかった 5人/わからない 1人
自らの不倫が原因で夫が自殺したことが発覚し、芸能活動休止を発表した上原多香子にAV出演オファーが来ていると週刊誌系サイトが報道。落ちたアイドルの進路としては、さもありなんだが、果たして……。
「メディアで信頼できるのは日経新聞のみです」としたり顔で話す25歳男性会社員にこのニュースを見せると「マジですか!」と秒速で反応。予想できる範囲内であれば、簡単に信じてしまうようだ。また友人とすぐに共有しており、噂好きが窺えた。
一方、40代男性は「芸能人のAVデビュー話には何度も騙されてきた」と、経験則から信憑性のなさを指摘していた。
●2 STAP細胞の特許申請がハーバード大学など世界各国で始まる
…信じた 10人/信じなかった 29人/わからない 11人
ハーバード大学附属病院が、STAP細胞作成法の特許出願を世界20か国で行ったと「ビジネスジャーナル」が報道。しかし米国の出願については’16年7 月に拒絶されているが…。
回答内容は、年代によってかなりの差が見られた。20代は内容をあまり吟味せず、即信じる人が多く「あんなに世間に叩かれていた小保方さんがかわいそう」(22歳・会社員)、「これは嬉しいニュース。STAP細胞があって良かった」(25歳・会社員)など、肯定的な意見が多かった。集計場所がいわゆる“パリピ”だらけのナイトプールだった点も関係しているのか……? 一方、30代以上は「ハーバードがSTAPについて研究しているわけがない」と否定。「ハーバード」という名で判断するのもどうかと思うが。
●3 安倍首相夫妻、森友・加計問題でついに逮捕される
…信じた 5人/信じなかった 35人/わからない 10人
拘束された安倍首相の画像、「逮捕」「官邸突入後身柄拘束」などの見出しがついた偽号外がツイッター上で拡散。“反安倍派”のひとりが産経新聞社のインターネット用PDF号外を加工して流布した。
日付が「7月31日付」である点などから、鵜呑みにする人はさすがにごく少数。ただ「当日に見たら違っていたかも」と話す人も多かった。信じないとした人は中年サラリーマンに多く、「森友・加計問題の経緯を見ていると一瞬騙されそうになるが、首相には不逮捕特権があるから」と常識的。一方、他の40代は「新聞のフォーマットで来られると信じてしまう」と話した。また、20代学生はフェイクであることを前提に「産経新聞でさえ報じるというのであれば、信じてしまう」と話した。
●4 ローマ法王がトランプ大統領の白人至上主義を支持
…信じた 38人/信じなかった 9人/わからない 3人
米大統領選がヤマ場を迎えた昨年7月、フェイスブックで大きく拡散されたデマ。その後、「スノープス」でフェイクニュースと断定された。実際の法王はトランプ氏を支持どころかむしろ批判している。
信じたというよりも背景知識がなく、疑いようがないといった印象が大半。「このニュース見ました!」と自信たっぷりに答えた男性(22歳・街頭キャッチ)は、普段新聞から2chまでチェックしていると話した。「自分はニュースに詳しい」と過信していると逆に見破れないこともわかった。信じなかった人は、「世界史を知らないからコメントできない」(21歳・学生)、「ローマ法王は特定の誰かを支持する立場ではない」(24歳・会社員)など学術的に誠実な姿勢だった。
フェイクニュースを信じる人々大調査
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