不当なリストラで年収800万円から200万円に…うつ病で再就職も困難な39歳男性
夫婦どちらかにトラブルがあっても、それを支えるパートナーの存在が既婚世帯の強み。会社の不当なリストラにあいながらも、献身的な妻に支えられた男性の例を紹介する。
このご時世、会社にしがみつければ好転することもある。が、会社に居場所を失い、再就職も困難になってしまったら……。原田尚彦さん(仮名・39歳)のケースを見ていこう。
大手IT会社の正社員として年収800万円。学生時代から交際していた現在の奥さんと結婚した原田さんだが、8年前、状況がガラリと変わる。
「高齢の上司が認知症でボケたのか、僕が経理の不正をしているとか、あらぬ難癖をつけてリストラしてきた。当然、解雇不当裁判で争いましたが、これが長引いて4年近くかかりました」
裁判の過程で原田さんはうつ病を発症する。こうなると再就職先を探す気力もない。満身創痍の原田さんを支えたのは、奥さんの献身的な介護だった。
「現在はSIMフリー携帯をネット販売する在宅ワークを手がけています。口に糊をする日々で、ようやく年収200万円に達したところですね」
業務は自転車操業の連続だが、酒やギャンブルとは無縁。趣味に費やす余裕も一切ない。
「住宅金融公庫から借り入れた家のローンは残り8年。そこまで踏ん張れるかが勝負ですね」
※写真はイメージです
― 家族の貧困が止まらない ―
外出は“ほぼゼロ”のもぐら生活を送る
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