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女性運転士を受け入れる環境を…路線バス運転士不足の解決策

赤字や運転士不足が叫ばれる路線バス。今年2月には岡山県を中心とした両備グループが赤字路線バスの4割を廃止すると発表するなど、業界は崖っぷちに立たされている。 [路線バス]が消滅する

運転士不足解消は女性がカギになる!?

 深刻な運転士不足を抱えている路線バス業界。危機的状況を打開するべく、新規人材のターゲットとなっているのが女性だ。今では電車の運転士やタクシードライバーなどで女性は増えているが、バスの世界ではまだまだ少数派だという。 「女性のバス運転士は全国で約1400人しかいないといいます。さらにそのうち約1割が女性採用に積極的な福岡県の西鉄バス。女性の運転士を増やしていくことが人手不足解消のひとつの手段になると思われます」と交通ジャーナリストで全国のバス事情に詳しい鈴木文彦氏は言う。  そもそも、バスの運行は早朝から深夜までに及ぶシフト制。労働時間は不規則で、泊まり勤務を強いられることもある。育児をしながら勤めたいという層にアピールするのは、かなり難しい。 「日中のみの勤務ができるように事業者側もシフト変更などバックアップが必要ですが、少人数でも女性運転士がいれば、さらに新しく女性が入ってくる可能性も増える。まずは最初のキッカケづくりが大切。生まれ育った地元で働けるメリットもあります」(鈴木氏) [路線バス]が消滅する 鈴木氏は、自らも運営に関わる地方のバス事業者で女性を対象とした運転体験会の開催を検討しているという。労働環境の厳しいイメージの強いバス運転士だが、女性を受け入れる環境をつくれば、人手不足解決の糸口になるはずだ。 ― [路線バス]が消滅する! ―
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