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毎週日曜朝7時、週1本のみ運行する路線バスに乗ってみた

マニアに話題のヤバい路線バスに乗ってみた!

 全国無数にあるバス路線には、ちょっと変わった路線が存在する。今回、バスマニアの間では広く知られる“ヤバい路線”に乗ってみた。  記者が訪れたのは、日曜日の早朝、人けもまばらなJR横浜線淵野辺駅。そこから、週に一日1往復だけのバスが出ているのだ。その名も「神奈中バス 淵24系統」。淵野辺駅から小田急線鶴川駅を経由して登戸駅までを結ぶ。早速、朝7時発のそのバスに乗ってみると、車内はガラガラ。しかし、途中のバス停から数人の乗客の姿が。
[路線バス]が消滅する

毎週日曜日の朝だけ運行されるレアなバス。にもかかわらず、意外と乗客はいるものだ

「鶴川駅まで。週1本だということは知ってますけど、他にもバスは走ってますから」(乗客)  調べてみると、確かに淵野辺~登戸を結ぶバスは週に1往復だけ。ただ、鶴川駅までは並行する他の路線も設定されているため、週1本でも不便ではないのだ。  と、気がつけば鶴川駅に到着。大半の乗客は降りてしまい、記者の他にはバス愛好家と見られる乗客が一人だけ。そのまま終点登戸まで走り終えた。所要時間は約60分。電車を使えば30分足らずなので、なんとも切ない話である。  しかし、そもそもなぜ週1本しか走っていないのか? この路線、実は「免許維持路線」と呼ばれるもの。路線バスは免許があるルートしか走れず、災害や工事での迂回、臨時バスの運行にも免許が必要なのだ。この区間の免許を維持するため、週1往復という“幻の路線”を運行していたのだった……。
[路線バス]が消滅する

免許維持のため、週に1度だけ走る

<取材・文・撮影/鼠入昌史> ― [路線バス]が消滅する! ―
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