「ネットで話題!」は世間の話題ではない――かっぴー&斎藤さんが考える“バズること”の意味
ネット広告会社のユニークな人間模様を描いた週刊SPA!連載「バズマン」がこのほどコミックス化を迎えた。単行本化に際して、推薦文を寄せたのは大手IT企業での勤務経験を持つトレンディエンジェルの斎藤さん。職種は違えど、共に追求する笑い、そして、バズることの意味を2人が語り合った!
――IT業界出身であり、転職して成功を収めているという共通点がおふたりにはあります。
斎藤:いやいや、僕が楽天にいたのは実質2年弱、営業部所属のアルバイト。ただ、『バズマン』みたいな、刺激的な毎日だったのは間違いないですね。
かっぴー:おお、興味あります。
斎藤:当時、楽天は東北楽天ゴールデンイーグルス、ヴィッセル神戸の運営をスタートさせるなど上り調子でした。朝礼にキングカズこと三浦知良選手が来て、急遽、質問大会になったり、景品付きのビンゴしたり、本当にハチャメチャ。三木谷社長も黒光りしてましたもん!
かっぴー:黒光り(笑)。僕は大学卒業後に広告代理店に入り、’14年からウェブ広告代理店の面白法人カヤックに転職。そこで自己紹介代わりに業界の出来事を漫画にしたら、注目されたんです。
斎藤:“面白法人”ってスゴい社名ですよねー。
かっぴー:毎日面白いものをつくり、取引先に提供しなきゃならないのが辛かったですね(笑)。だからお笑い芸人さんは尊敬しているので、単行本化にあたり同じIT業界出身の斎藤さんに推薦文をお願いしたんです。
斎藤:毛が損、いやいや謙遜しちゃいます。僕らの漫才は、芸人の世界でも軽視される「時事ネタ」が多いんですよ。ニュースに自分たち流のハゲギャグを組み込んでるだけ、世間に乗っかているだけというか。
かっぴー:でも、世間の出来事にカウンターを入れている。斎藤さん、本当は王道派なんですね。
斎藤:そうですね、王道。夢は世界進出したいぐらいです(笑)。ちなみにかっぴーさんの漫画のネタはどうやって捻出してるんですか?
かっぴー:僕の場合は会社員時代のエピソードという“遺産”があるので、毎日1時間ぐらい散歩しながら「あいつ、面白かったな~」「思い返せば、あれ変人だったぞ!?」と思い出すようにしています。特に前の会社には『バズマン』に登場する社長のモデルが実際にいて、本当に長髪髭面で常時半ズボンの完全に浮世離れしていて。ほかの面々も個性強すぎて……危険だから漫画でも描けないぐらい(笑)。
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『バズマン』 「迫りくる炎上! 」「形骸化した福利厚生! 」「錯乱する同僚! 」……ネット広告会社を舞台に繰り広げられる刺激的な人間模様を、『左ききのエレン』で注目を集めた俊英が描く本格お仕事ギャグ漫画 |
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