新宿デートの最後の難関…男が嘆く「バリアン・トラップ」って何?
南国リゾートをモチーフにしたラグジュアリー感で、10年ほど前にラブホテル業界に一石を投じた「ホテル バリアンリゾート」をご存じだろうか? その人気は今も健在で、週末夜にはロビーに空室待ちのカップルが溢れ返る。特に本店を構える新宿エリアには4店舗が立ち並び、絶対的な地位を確立している。
飲み代を払ったうえに、想定外のホテル代まで……これだけでも心が折れかけるが、悲劇はさらに続く。新宿で頻繁に飲むというAさん(35歳・通信)は、やるせない胸のうちを吐き出す。
「都合3、4万円払っているわけだから、めっちゃヤリまくらないと元が取れないと思うじゃないですか。でも、バリアンのベッドって、すごく寝心地がいいんです(苦笑)。一回ヤったら、女はほぼ寝ますし、最悪なのはヤる前に寝られたこともありました。女と別れた帰り道には、『ソープ行っときゃよかった』という後悔と空の財布しか残りません」
「寝心地のいいベッドのせいでヤれなかった」というのも随分身勝手な責任転嫁である気もするが、このように二重のトラップが待ち受けるバリアンを回避するには、「まず新宿東口で飲まないこと」だと、んぽぬく氏は語る。
「西口で飲んでいれば、東新宿のバリアンにたどり着く前に、別のホテルに連れ込むことができます。あとは、ヒールを褒めて『歩くの大変でしょ』と伏線を張る。また、女の子からバリアンをリクエストされた場合は、『イエスバット法』という交渉テクニックが有効です。具体的には『バリアン、いいよね』と肯定した上で、『でも、定番だよね』と否定する。そして『俺、最近気になってるところがあるんだ』とでも取り繕って、別のホテルを提案し直すんです」
ただし、西口から東口への移動の際に駅をまたぐことで帰宅されるリスクもある。「東口で飲んでそのままホテルへ」という連れ込みやすさと、どちらを選ぶかは悩ましいところだ。
「実際、東口には口説きやすい店も多いですからね。ですから、もし東口で飲むときはバリアンの開放的なロビーを逆手に取り、『知り合いに会ったら嫌だから』と先手を打ってしまいましょう」(んぽぬく氏)
しかし、ここに来て「バリアン、勘弁してくれ!」という悲痛な声が、ちらほらと聞こえるようになってきた。ナンパ師のんぽくぬ氏は語る。
「最近では女子会プランなどもあり、知名度が高まったことで、新宿で連れ込もうとすると『バリアンがいい!』と女の子に言われることも少なくありません。特に、遊び慣れている子や可愛い子は高確率で知っている。でも、そのリクエストに流されると、後で後悔することになるんです」
理由は、ずばり料金だ。もっとも部屋数の多いスイートタイプで週末の宿泊料金は1万8800円(新宿本店)。周囲には1万円前後のホテルも並ぶ中で、財布にはずしりと響く金額である。
「しかも、いつも混んでいるから、基本待つことになり、自由に部屋を選べません。呼ばれてカウンターに行ったら高い部屋しか空いておらず、女の子の手前断るわけにもいかないので2万円以上払うハメになる。まさに『バリアン・トラップ』です」(んぽくぬ氏)
バリアン側からすれば、それだけ豪華な部屋を用意しているので客の勝手な言い分ではあるが、ヤる/ヤらないの土壇場で「高いから他行こう」と言える男はなかなかいない。こうして無言のプレッシャーに押し切られるように、大枚をはたくことになるのだ。
トラップ回避の最良の方法は「新宿東口で飲まない」
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