NHK青山祐子アナ「産休・育休7年で退社」を叩く人は頭が悪い――ひろゆき
― ひろゆきのネット炎上観察記 ―
▼7年の育児直後にNHK退社、青山アナにネット民大激怒
約7年間の産前産後休業・育児休業を取得していたNHKの青山祐子アナウンサーが復職せず退職、ネット上では「手当泥棒」「カネ返せ」「図々しい」など批判が続出している。主な理由は、4人の子どもをもうけ復職が難しいながらも同社に籍を置き続けたことのようだが、徴収体制に疑問を持つ人も多いNHK受信料から雇用保険が支払われていたことが関係しているようだ。
北欧の国は高福祉国家で税金が高いのは有名ですよね。例えば、デンマークは消費税が25%(※1)ですけど、医療や教育が無料(※2)だったりします。スウェーデンだと育休が父母合わせて480日取れて所得の8割が手当として出て、児童手当も毎月もらえて(※3)、その費用は社会保険庁から支払われていたりします。
一方で日本では月の給料が額面で30万円だと、所得税20%と住民税10%の合計30%が税金として持ってかれると言われています。実際は控除とかがあるのでもうちょっと低いわけですけど、そこに「社会保険料」を会社と個人の折半で支払うことになっていますよね。この会社の折半分を考慮しないと、社会保険料は給料の10%くらいになるので、実質的な税率の合計は30~40%ぐらいになったりします。
その状況で子育てするとなると、四年制大学に進学させて都内で一人暮らしでもしたら1000万円コースなわけですけど、税金で40%近く取られているのに、学費も貯めるのってキツイですよね。ちなみに、北欧やらフランスだと大学の学費は実質無料だったり、学生の一人暮らしには家賃補助が出たりします。。。
ってなわけで、子育て関連はすべて社会保険から出して子どもを増やす政策にしたほうがいいんじゃないかと思うんですけど、育休を会社が管轄する風習が維持されている日本だと、子どもを4人産んだNHKの青山祐子アナがバッシングの対象になるようで。。。育休の保障はNHKの受信料(※4)からではなく雇用保険から支払われているんですけどね。。。
青山アナへのバッシングが狂った意見だと思われない謎
1
2
西村博之(にしむらひろゆき)1976年、神奈川県生まれ。東京都・赤羽に移り住み、中央大学に進学後、在学中に米国・アーカンソー州に留学。1999年に開設した「2ちゃんねる」、2005年に就任した「ニコニコ動画」の元管理人。現在は英語圏最大の掲示板サイト「4chan」の管理人を務め、フランスに在住。たまに日本にいる。週刊SPA!で10年以上連載を担当。新刊『賢い人が自然とやっている ズルい言いまわし』
記事一覧へ
『賢い人が自然とやっている ズルい言いまわし』 仕事やプライベートで言葉に困ったとき…ひろゆきなら、こう言う! 50のシチュエーション別に超具体的な「言い換え術」を伝授。 |
『ざんねんなインターネット』 日本のインターネット上で起こる様々な炎上事件や犯罪行為をどう見てきたのか? 満を持して出す、本気の「インターネット批評本」! |
『僕が親ならこう育てるね』 2ちゃんねる創設者・ひろゆき氏の新刊は“教育&子育て論” ※本の著者印税は、児童養護施設へのパソコン寄贈に充てられます。 |
記事一覧へ
この記者は、他にもこんな記事を書いています
ハッシュタグ