なぜかうまいビジュアル系ラーメン5選。黒・青・黄色のスープ…気になるお味は?
戦後から各地でローカルなラーメンブームはあったものの、1986年に文藝春秋から「ベストオブラーメン」というムック本が発売され、全国的なラーメンのムーブメントが動き出した。
様々な飲食店が並び、ラーメン激戦区ともいわれる池袋にあるのが「鶏そば 壽」。和モダンの小洒落た外観で、女性も入りやすい造りになっている。こちらの看板メニューが「レモンそば」だ。注文して数分で目の前に出されるレモンそばに声を漏らしてしまう人もいるというほど、インパクトがある。
一面のレモンが丼を埋め尽くしているが、その下からスープをすくい上げると、白濁してとろみのある鶏白湯スープ。こってりとした味が空腹の一口目に嬉しい。細麺と絡めて食べ進めるうちにレモンを軽く絞っていくと、こってりの中にも爽やかな酸味が広がってきて変化も楽しめる。
東大生の行きかうこの地に店を構える「ゆきラーメン 山手」の名物は「みどりラーメン」。配膳された状態では山と盛られた野菜で大部分が隠れているが、すきまから見えるスープが確かに緑色をしている。この色の正体はなんとミドリムシ。しかも一杯あたり6~7億匹というとんでもない数が入っている。
ミドリムシは体にいいということで、目の前にある東京大学との共同研究により開発されたという。ミドリムシ味はしないが、豚骨スープにバジルをあわせた風味豊かな一杯は、見た目にも体にも美味しいビジュアル系だ。
千葉県船橋市の住宅街に立つ「中華ひろや」で食べられるのは、ゆきラーメン以上に濃厚な緑色のラーメン。色の秘密はメニューに「小松菜クリーミーラーメン」とあるとおり小松菜だ。スープばかりではなく麺にまで小松菜を混ぜ込んであるので、とにかく全てが緑。
ラーメンに添えられた棒状のものも小松菜の春巻きで、とにかく徹底的なまでに小松菜なのだ。ちなみに味は、小松菜の風味とポタージュのようなクリーミーな口当たり、少し塩気が強目の出汁がマッチして美味しい。地元の人に人気の中華料理店だ。
ブームの夜明けから30年以上たった現在は、昔にはなかった珍しいラーメンを出す店が増えてきた。というわけで、今回は「ビジュアル系ラーメン」を紹介していく。
激戦区、池袋で食べるレモンそば
東大生御用達のミドリムシラーメン
濃厚な緑色のスープ、小松菜クリーミーラーメン
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Boogie the マッハモータースのドラマーとして、NHK「大!天才てれびくん」の主題歌を担当し、サエキけんぞうや野宮真貴らのバックバンドも務める。またBS朝日「世界の名画」をはじめ、放送作家としても活動し、Webサイト「世界の美術館」での美術コラムやニュースサイト「TABLO」での珍スポット連載を執筆。そのほか、旅行会社などで仏像解説も。
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「鶏そば 壽」
住所:東京都豊島区西池袋1-18-1 五光ビル 1F
営業時間:日~木 11:30~23:00、金・土 11:00~翌1:00
「ゆきラーメン 山手」
住所:東京都文京区本郷5-23-11
営業時間:11:00~翌1:00
「中華ひろや」
住所:千葉県船橋市本中山4-12-13
営業時間:11:30~21:00(昼休みあり)
水曜・第3木曜定休
「吉法師」
住所:東京都渋谷区神南1-11-5 ダイネス壱番館渋谷102
営業時間:11:30~22:00(昼休みあり)
水曜定休
お花茶屋「亜呂摩」
住所:東京都葛飾区宝町2-19-16
営業時間:11:00~19:00
不定休
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