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今度はアップルパイ味…「ペヤング」が奇抜な商品を出し続ける理由

ペヤング

画像:「ペヤング アップルパイテイストやきそば」(まるか食品)

 先月、人気カップ焼きそばのペヤングから「アップルパイ味」が発売された。しかし、“問題作”や“おいしくない……”といったような、ネガティブな評判も広がっているのが現状のようだ。

なぜ、奇抜な商品を?

 ペヤングは安定的に人気の定番「ペヤング ソースやきそば」があるのにもかかわらず、これまでにも、食べられないほど激辛や酢コショウ味など、パンクな味付けの商品を連発している。なぜこんな商品展開をするのか、その理由と信念を、まるか食品株式会社の製品開発担当である小島裕太さんに聞いた。
ペヤング獄激辛やきそば

画像:発売時に大きな話題を呼んだ「ペヤング獄激辛やきそば」(まるか食品)

「いろんな味付けの商品を出していますが、それが話題になることで、いろいろなところで話のタネにしてもらいたいですね。何より『ペヤング』という名前が、多くの方の目や耳に触れて欲しいという気持ちです」(小島さん、以下同じ)  実は、あまりにも奇抜な展開ゆえに「奇抜なペヤングの隣に普通のペヤングを陳列すると、普通のペヤングが売れるから」というマーケティングがある……なんて噂を耳にしたことがあるが、それは事実なのだろうか?  これについて小島さんは「そういったことはないのですが、最終的に『ペヤング ソースやきそば』をたくさんの人に食べてもらいたいという思いはあります」と話す。すべては、あの美味しいプレーンなペヤングのためだったのだ。

衝撃の味を体験

ペヤング

焼きそばにもアップルパイにも無関係に思えるパッケージ

 まるか食品が先月発売した「ペヤング アップルパイテイストやきそば」。焼きそばにもアップルパイにも無関係に思える、意味不明な宇宙がデザインされたパッケージがコンビニやスーパーの店頭に並ぶと、怖いもの食べたさの人々が購入を急いだ。しかし、SNSに投稿される反応を見てみると、“意外とうまい”という投稿は一部に見られるものの“ここまで箸が進まない焼きそばは初めて” “よく商品化したな!”といった否定的な意見が中心。
ペヤング

「かやく」にはリンゴしか入っていない

 筆者もまずは実際に食べてみることにした。袋を開けると出てくる「かやく」の袋には、おなじみのキャベツや肉はなくリンゴのみ。病気の小鳥に食べさせるもののようだ。かやくをカップに開けて湯を注いで3分。湯切りしてアップルパイ味の決め手となるソースを混ぜる。
ペヤング

甘い香りが広がる

 今から食べるのが焼きそばだとは信じられないくらい、シナモンを中心とした甘い香りが広がる。麺もソースもリンゴも、全てが近似的な色味なので、全体にキレのないベージュ色で食欲はそそられない。  そして一口。まずくはない。けれども、それ以上ではないと感じた口に吸い上げられるのは、紛れも無いペヤングの麺の食感なので、条件反射で塩気を求めてしまうが、口の中に広がるのは甘い味と香りばかりだった。
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アップルパイ味はアレンジで生まれ変わるのか?
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Boogie the マッハモータースのドラマーとして、NHK「大!天才てれびくん」の主題歌を担当し、サエキけんぞうや野宮真貴らのバックバンドも務める。またBS朝日「世界の名画」をはじめ、放送作家としても活動し、Webサイト「世界の美術館」での美術コラムやニュースサイト「TABLO」での珍スポット連載を執筆。そのほか、旅行会社などで仏像解説も。

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