コロナ禍の対応に悩む飲食店関係者たち「グルメサイトで低評価に」
ついに新型コロナウイルス感染拡大の「第4波」が到来。政府は4月25日から、東京、大阪、兵庫、京都の4都府県を対象に緊急事態宣言を出す方針だという。飲食店に対する影響は計り知れない。
——コロナ禍以降、ほとんど全ての飲食店で「客が減った」「売り上げが落ちた」と言われているが、そんな逆風の中でも、なんとか客を呼び込もうとメニューを工夫したり、テイクアウトや弁当販売を行ったり、血のにじむような努力を行う店主もいた。
しかし、コロナ禍における営業には、店主や関係者を悩ませる「頭痛の種」がつきまとう。年始からの状況を振り返っていこう。
「時短で営業が20時まで、食べ物のラストオーダーは19時半まで、お酒はもうちょっと早くて19時まで。こうしないとお客さんに飲食を楽しんでもらえないというか、20時までに帰っていただけませんので……」
苦々しい顔でこう話すのは、東京都内の居酒屋店長・杉野浩二さん(仮名・40代)。時短営業を迫られる中でも、杉野さんの味を求めてやってくる客の存在は「ありがたい」と話す一方で、「時間内に帰らない客」の存在に頭を悩ませてきた。
「普通、ラストオーダーを取るとき、まずは料理で、その後がお酒じゃないですか。ただ、お酒のラストオーダーで5杯も6杯も頼まれるお客さんがいて、そうなると、20時過ぎても帰られない。せっかく来ていただいていますし、帰ってくれとは言えません。大切なお客様ですから」(杉野さん)
とはいえ、このことが役所の担当者の耳に入ったようで……。
「20時以降も営業している店がある、と市民の方から役所に通報が入ったようで、見回りに来られました。担当者さんからは”しっかりやってもらわないと困る”と言われましたが、こればかりはどうしても。お客さんに事情を説明しても、うーんと残念な顔をされて、心苦しいんですよね」(杉野さん)
生き残りをかける飲食店関係者たち
時短営業に振り回されて…
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