更新日:2012年04月12日 15:50

髪の毛が自然に伸びる「お菊人形」のトリックとは!?

† 地方のオカルト文化 † 日本で古くから伝わるオカルト文化でも、その謎が解明されているものは意外に多い。前出の「ASIOS」で代表を務める本城達也氏は、自身のサイトに寄せられた情報から、髪の毛が自然に伸びる「お菊人形」の謎に迫っている。 「あの人形の髪の毛は二つ折りの状態で埋め込まれていて、それがずれて長さが不揃いになり、髪が伸びたように見えるのでは……という説が現在は有力です。実際にお菊人形を調べれば、白黒はっきりつけられるんですが、安置されているお寺が、その許可を出してくれないんですよね(笑)」  一方で、日本各地に残されている天狗などのミイラについては、人の手で作られたものだということが科学的に解明されている。 「以前、国立科学博物館で全国のミイラを集めた展示会があったんですが、X線で調べたら中に針金が入っていたりして、頭は猫で体は魚とか、明らかにどれも偽物なんですが、それがわかっていても、文化として面白いですよね」  ミイラ同様に、UMAもその土地の文化や伝承とは無縁ではない。例えばツチノコもそうだ。 「ツチノコはUFOなどと同じで、見た目の形やキャラクターイメージが我々のなかにすでに出来上がっていますよね。その先入観があるから、草むらに体の一部が隠れた蛇なんかを見つけると、それをツチノコと結びつけてしまうんです。スカイフィシュも、羽虫の残像ということが明らかになっています」
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髪の折り目がずれることで、髪が伸びたように見えるというの が真相のよう(イラストは日本科学未来館から)
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本城達也氏ASIOSを’07年に立ち上げ、代表も務めている。新著『謎解き 超常現象II』(彩図社)が発売予定。個人サイト「超常現象の謎解き」(http://www.nazotoki.com/)も運営中 ― オカルト現象の科学【9】 ―
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