先輩の中古車を10万円で買った20歳の大後悔「高い新車のほうがマシだった」
よく考えて購入しないと、安いと思って買ったものにドンドンとお金がかかり、手放すことさえできない状況に陥ってしまうこともあります。
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「高校を卒業したら、とにかく車が欲しい」と思っていた佐久間智也さん(仮名・20歳)は、破格で買った車のせいで、いまも苦しんでいます。
「車は欲しかったけどお金を貯めることができずにいました。そしたら、地元の先輩Kさん(21歳)から『10万で車を買わないか?』って話が舞い込んできて、即買いしたんです。車の金額も破格だったし、先輩たちが代々乗った車っていうのもあってカッコイイなって思って買いました」
大喜びで10万円を支払い、名義変更を済ませた佐久間さんでしたが、そのあと次々と車の不調が発覚。まずはウインカーの点滅速度が高速になり、その修理が終わって出掛けた山道への夜間ドライブでバッテリーが上がってしまったそうです。
「ロードサービスの非会員だったこともあって、バッテリーの交換代とサービス費用は合わせて4万円超でした。かなりの痛手です。そのあとも、車のトラブルは続きました。足回りを直したりタイヤを交換したりするうちに半年ちょっとで購入費の約3倍もの修理費がかかっていて、正直かなりビビったし、金銭的にもヤバかったです」
車検も残すところ3か月となり、「こんなに修理代を払うぐらいなら、死に物狂いで貯金し、新車や中古車を正規店で購入したほうがマシ」と、車を手放すことを決意する佐久間さん。そんなときにK先輩から飲みの誘いがあり、車のことも話すつもりで出かけます。
「でも、いざ会ってみると、一方的に『あの車は、○○先輩が乗って△△さんが乗って、それから□□さんと××さんも乗った伝説の車だからなぁ~。俺も乗っていたときは可愛がってたし、お前も精一杯可愛がって、後輩に譲ってやれよ』と言われてしまったんです。内心、『あんなボロ車、後輩に譲ったら一生恨まれるわっ! 俺も一生、K先輩を恨むわっ!』って思いましたけどね」
お酒も入り、過去の武勇伝じみた話をはじめたK先輩に、とても車を手放したいなどと言える雰囲気ではなくなってしまいます。車を売ってくれたK先輩に黙って車を手放すというのは、「恩義に反する」という佐久間さんの考えから、車検の直前になったら手放す話をしようと考え、問題を先送りに。
給料を食いつぶす10万円の格安車
車を手放したいのに手放せない
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