アニメ好きを隠して撃沈…彼女ができるチャンスを逃した24歳男性の後悔
自分の趣味を公言し、同じ趣味を持つ人たちと楽しく過ごす人が増えています。その反面、椎野智也さん(当時・24歳)のように自分の趣味を公言できなかった結果、悲しい思いをすることになった人もいるようです。
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「アニメに出てくるキャラクターのぬいぐるみやグッズはもちろん、声優さんのグッズを集めたりイベントやライブへ行ったりするのが、僕の趣味です。SNSでは、自分で好きなアカウント名が作成できるので趣味を公言しています。でも、リアルだと恥ずかしくて…」
椎野さんは、小さい頃からアニメのぬいぐるみやグッズを集めるのが好きでしたが、父親に「お前は男だろ!」などと罵倒され、集めたものを捨てられることもあったようです。それは、椎野さんが家を出て1人暮らしをする22歳まで続きました。
「だから、まわりの友達にも自分の趣味が言えず、隠して生きてきたんです。1人暮らしをはじめて、ぬいぐるみやグッズを好きなだけ集められるようにはなりましたが、どこか罪悪感みたいなものがずっと付きまとっていました。」
そんな日々を送りながらも椎野さんは、自分のお気に入りのグッズを会社へ持って行ったりストラップをカバンに付けたりと、それなりに趣味を満喫します。
「就職して2年目の春、新入社員として入ってきた後輩ハナさん(当時・22歳)が、僕と同じメモ帳を持っていることを知ったんです。もしかして、同じアニメ好きではないかと期待しましたし、アニメ好きがキッカケで付き合えたら、なんて想像もしました」
ある日、ハナさんから「メモ帳、同じですね」と話しかけられる嬉しい展開に。お互いにアニメ好きで、しかも、ハナさんも自分と同じアニメが好きなことが確定します。しかし椎野さんは、周囲の目を気にして反射的に「メモ帳は親戚の小学生にもらった」と嘘をついてしまったのです。
「『なんだぁ、椎野さんもこのアニメが好きなのかと思いました。残念です』と言われ、親戚の小学生にすすめられて見たら、僕も面白いと思ったと慌ててフォローしたんです。そしたら、『でしょ?』とすごく嬉しそうな顔になって会話も盛り上がったので、いつか本当のことを言おうと思っていました」
本当のことを言おうとタイミングを見計らっていたある日、給湯室でたまたまハナさんと2人きりのチャンスが。しかもハナさんから、メモ帳のアニメの声優さんたちが開催するライブイベントへいっしょに行かないかと誘われます。
趣味を公言できなかった生い立ち
罪悪感からの反射的なウソ
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