世は空前のサウナブームだが、あの熱気は男性機能のアップにも一役買ってくれるという。 「サウナの本場フィンランドでは、『週1回サウナに行く人より、週4～7回サウナに行く生活を続けている人のほうが、心血管疾患などの血管系の病気のリスクが減少する』という研究結果があります。陰茎というのは血管の塊であり、血管の質に左右されますから、サウナに定期的に通い続けることで男性機能を向上させる可能性があります」 　そう解説するのは、「人生は遊びだ」を標榜するDr.TARO氏。 「人間に限らず生物全般に言えますが、熱を与えられると体を構成するタンパク質が変性してしまうため、防御反応が起こるんです。それを担うのが、ヒートショックプロテインというタンパク質。これには損傷を受けたタンパク質を修復し、細胞を守る働きがありますから、それが血管系にも作用していると考えられます。 　また、人体は暑いと血管を開き、発汗を活発にします。これは自律神経の働きによるものなんですが、熱をわざと与えることで自律神経を働かせてバランスを整えるということが、サウナでは起きていると思われます」 　ただ、サウナの後に水風呂に入り、外気浴をしてととのうというサウナルーティンには、注意点も。 「高齢者や心血管系の病気を患っている人は、サウナと水風呂の交互浴で血圧が乱高下すると、ヒートショックを起こしかねません。また、精子は熱に弱くサウナが精子形成に悪影響を与えるというデータもあります。子づくりを考えている妊活中の男性の場合は、サウナは避けたほうがよいでしょう」 　決して万能ではないサウナ。自身の体調と環境をよく考えよう。 【東京プレイヤーズクリニック Dr.TARO氏】 性感染症、ED、ピルなどを専門として、’18年9月に「東京プレイヤーズクリニック」開設。YouTubeやTwitterでも情報発信中 ＜取材・文／週刊SPA！編集部＞ ※週刊SPA！1月18日発売号より