神使轟く、激情の如く。が日本武道館ワンマンライブを開催
3月30日、アイドルグループ・神使轟く、激情の如く。(以下、神激)が日本武道館にて『神使轟く、激情の如く。日本武道館単独公演「宣戦布告」』を開催した。2019年のZepp DiverCity、2020年の豊洲Pitと周年の時期に合わせて、より大きな箱を埋めてきた神激だが、2021年はコロナ禍の影響で予定していた東京ドームシティホールでのワンマンが中止に。中止発表と同時に決定した今回の公演に歓喜したファンも多かったことだろう。
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巨大な3枚のバックスクリーンに映し出されるメンバーそれぞれの紹介映像に合わせて6人が登場。この日満開だった武道館前の桜を想像させる、白地にピンクの模様があしらわれた衣装に身を包む。
リーダー・実久里ことの(以下:ことの)の、「神使轟く、激情の如く。目覚めの時だ!」という声を皮切りにまずは『宣戦布告』を披露。今回の公演のタイトルにも冠されたこの曲は彼女たちのデビューシングルである。2017年の結成当初から目標に掲げていた日本武道館での公演を実現させるにあたって原点回帰した形だ。
三笠エヴァ(以下:三笠)が「2022年3月30日、俺たちみたいな異端児についてきてくれた傾奇者がこんなにいる事、嬉しく思います。ありがとう!」と高らかに叫ぶと、声出しこそできないものの、会場に詰め掛けたファンも手にしたペンライトを大きく振ってそれに応える。
続けて神奏曲シリーズ始まりの曲『神奏曲:テンペスト』、スクリームとラップの掛け合いが絶妙な『青瞬螢詠』と疾走感あふれる2曲を駆け抜けた。
最初のMCでは二日よいこ(以下:よいこ)が「やってきたぞ武道館!」と勢いよくスタートするも、3階席まで集まった大勢のファン達を前に二言目には「ちょ、超緊張するんですけど‥‥‥」と漏らし会場の笑いを誘う。気を取り直して「周りが敵だと思うと緊張するけど、友達ならハッピー空間。せっかく今日、同じ時間、同じ場所で一緒に遊んでる会場のみんな、まるっと友達ってことでいいですか!?」と呼びかけるとファンも温かい拍手で応えた。
「東京が夢を追うやつらにあふれた最高な場所だってことを、ここに出会った6人の思いが、熱が、お前に届くまでこの場所から叫ぶ。」と決意を述べ、ジャズピアノの軽快な導入部分が印象的な都会で戦う人へ応援歌『神奏曲:アブソルートゼロ』、同調圧力へのアンチテーゼ『オキシバギー』の2曲を続けて披露した。
TINAが「声出しができないので、拍手でコール&レスポンスをしていきたいと思います!」と提案。客席との掛け合いを通して会場の一体感を高めると、涙染あまね(以下:あまね)が「私もここに来たからには絶対に後悔は1ミリたりとも残したくないと思ってるんで、全部ここに置いていきます。武道館、ここを選んでくれた君に、君の心に命を与えます。」と語り掛け『夏声蝉時雨』へ。線香花火の刹那的な儚さに、一瞬一瞬に全力を投入するメンバー達の姿を投影したサマーソングだ。
よいこが「たった1回きりの人生、どうせ絶やすなら好きなもののために、好きな人のために、君のために鳴らしたい。」と呼びかけると、今度は一転して高速なドラムサウンドとシャウトの応酬が技巧的な『神奏曲:インフェルノ』を熱唱した。
武道館の満開の桜を思わせる衣装で6人が登場
3階席まで詰め掛けた大勢のファンを前に圧倒される二日よいこ
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