ウソで“盛って”もいい境界、面接で「やったことはありません」はNGで「はい、できます」がOKな理由。ひろゆきが考える“ズルい”言いまわし
仕事やプライベートで「なぜかうまくいく人」は、どんな言葉を使っているのか? 実は賢い人ほど、相手から期待通りのリアクションを引きだす「ズルくてうまい言いまわし」を日頃から駆使している。
どんな言葉を使えば物事がスムーズに進むのか? 様々なシチュエーションごとに「ダメな言い方」「うまい言い方」を解説した、ひろゆき氏の新刊『賢い人が自然とやっている ズルい言いまわし』から、テクニックの一部を紹介しよう。
転職活動の面接で、相手から「こんな経験はありませんか?」と問われた。実は経験していないけど、素直に「やったことはありません」と言えば、落とされる理由になるかもしれない。ウソはいけないと思いつつも、うまいこと“盛る”言葉選びはないものか。
× その経験はありません
◎(経験はないけど)はい、できます
「ウソをつくのはよくない」
多くの人が子どもの頃からそう教えられているでしょうし、僕も基本的に正しいと思っています。
でも実際、正直に生きていくよりも、ウソがうまいほうが得をするシーンは世の中に多々あります。
では、ウソをついてもいいパターンとはどういうものか? それは、ウソをつくことで相手に実害を与えない場合です。
例えば営業時に、相手から「〇〇を作ったことはありますか?」と聞かれたとします。実際には作った経験はないけど、作れる人を知っていて教えてもらえれば作れるのなら、「はい、できます」と言いますよね。実際に制作を頼まれたら、教わりにいって作ればいいだけですし。
こういった解決可能なタイプのウソは盛ったとしても実害が出ないのでいいと思いますし、実際に営業のうまい人は使っています。「完全なウソ」と「誤解を招く表現」の境界をわかっている人は、営業がうまいのです。
面接も同じです。「〇〇という経験はありますか?」と聞かれて、その後に経験を積めるのなら「できます」と答えてもいいかと。正直に答えて受かるならそのほうがいいですが、面接で何度も落ちるなら、話を盛ったりウソをつくのを試してもいいと思うのです。
日本人は話を盛ることに対して臆病すぎる気がします。ほかの国の人だと、「できる」と言っていたけど、実際にやらせたらできないなんてよくある話です。
このように「相手が誤解をしているだけで、ウソはついていない」とか、「聞かれてないので答えない」というコミュニケーション手法は、世の中で数多く使われています。特に宣伝です。
面接で実績を“盛る”方法
解決可能なタイプのウソは“盛って”も実害がありません
日本人は臆病すぎる
1
2
西村博之(にしむらひろゆき)1976年、神奈川県生まれ。東京都・赤羽に移り住み、中央大学に進学後、在学中に米国・アーカンソー州に留学。1999年に開設した「2ちゃんねる」、2005年に就任した「ニコニコ動画」の元管理人。現在は英語圏最大の掲示板サイト「4chan」の管理人を務め、フランスに在住。たまに日本にいる。週刊SPA!で10年以上連載を担当。新刊『賢い人が自然とやっている ズルい言いまわし』
記事一覧へ
『賢い人が自然とやっている ズルい言いまわし』 仕事やプライベートで言葉に困ったとき…ひろゆきなら、こう言う! 50のシチュエーション別に超具体的な「言い換え術」を伝授。 |
『ざんねんなインターネット』 日本のインターネット上で起こる様々な炎上事件や犯罪行為をどう見てきたのか? 満を持して出す、本気の「インターネット批評本」! |
『僕が親ならこう育てるね』 2ちゃんねる創設者・ひろゆき氏の新刊は“教育&子育て論” ※本の著者印税は、児童養護施設へのパソコン寄贈に充てられます。 |
記事一覧へ
この特集の前回記事
この記者は、他にもこんな記事を書いています
ハッシュタグ