[バブル就活]二日酔い状態で、1時間遅刻して面接に行っても内定が出た
“就職氷河期”と呼ばれる昨今。が、バブル時代の就活は、今とは逆に超売り手市場だった。企業側は学生を囲い込むために飲ませ
る、食わせる、抱かせるの接待も当たり前だったとか……。そんな今となっては夢のような就活の思い出をバブル入社世代が振り返る!
【内定するまで編】
「二日酔い状態で、1時間遅刻して面接に行っても内定が出た」
(43歳・男・金融)
究極の売り手市場で学生の確保に躍起になっていた企業側。「二日酔い状態で、1時間遅刻して面接に行っても内定が出た」(43歳・男・金融)のようにグウタラ学生でも採用したなんて話はザラ。
なかには「ただの会社説明会だと思っていたら、いきなり集団面接開始。で、その日のうちに『皆さん、内定です』と言われた。でも私は大学院に進みたい気持ちもあったので相談したところ、『ウチで行かせてあげます』と。要するに一応、会社に籍を置いておきながら、大学院に通わせてくれるとのこと。学費も給料も出してくれるとまで言うから、入社を決めました」(45歳・男・防災設備)という超厚遇も。慶応大卒の女性からは「大学のOBに誘われて食事に行ったら、そこになぜか人事担当者も同席して懐石料理を振る舞われた。でも結局、仕事や会社の話は一切出ずに、趣味の話などの雑談に終始しました……が、後日、OBから『内定したよ』との連絡が。いやいや、就活のつもりなかったんですけど」(42歳・女・サービス)なんて話も飛び出る始末。まさかこんな”ダマし討ち内定”が横行していようとは。
そもそも学生への接待がハンパない。会社訪問や説明会に行くたびに寿司や焼き肉やフレンチをごちそうになるのは当たり前で、「キャビア、フォアグラ、フグなんかは、就活時代にOBや人事の人に連れていってもらって食べたのが初めてだった」(46歳・男・金融)という学生も多かったようだ。
ここまでご機嫌取りに走られたら増長する学生が出るのも当然で、「大学OBと食事に行ったとき、『もっと経費使わないと上司に怒られる』と、特上国産牛サーロインステーキを500gもムリヤリ注文させられた。でも当時の僕は、どうせなら寿司食いたかったよ、と心の中で愚痴ってた」(46歳・男・電機)と寿司所望の声があれば、「寿司屋に連れていってもらい、ショーケースの端から端まで全部注文してもらった。けど実は俺、光り物が嫌いだったからありがた迷惑」(42歳・男・建設)と寿司でも満足しない不遜な声も。
― 学生を接待漬けに![バブル就活]バカ回顧録【1】 ―
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