仕事

契約時にだけ同行…“手柄横取り上司”を黙らせたい時に言うべきセリフ

仕事をしていてストレスを感じるのは、やはり人間関係という人が多いのではないでしょうか。厚生労働省による令和3年「労働安全衛生調査(実態調査)」の仕事や職業生活における不安やストレスに関する調査では、25.7%の人が「対人関係」がストレスの原因と回答しているのです。 弁護士の後藤千絵さんは「職場の嫌な人による嫌がらせ行為」に悩む人たちのために、自分を守る「言葉の護身術」を考案。正面から戦わずに「賢く勝つ」方法をまとめた著書『職場の嫌な人から自分を守る言葉の護身術 ムダに「反応しない」。ムダに「争わない」。』(三笠書房)を上梓しています。本記事では同書から「言葉の護身術」の一部をご紹介します。
嫌な上司

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上司に「手柄」を横取りされたら?

上司に手柄を横取りされた経験はありませんか? せっかく下準備から根回しまで一生懸命やって成功したのに、「俺がやった」とばかりに上に報告する上司は残念ながら少なくありません。 世の中には「手柄は自分のもの、失敗は部下のせい」という最低の上司がいるのです。「もっとほめて! もっと認めて!」という承認欲求が高い「かまってちゃん」タイプに多いようです。 こんな上司の下にいるかぎり、いつまでたっても、あなたの努力が日の目を見ないこともあり得ます。どうすればいいでしょうか?

最後の契約の時にだけ同行する…

Nさんの上司Oさんは、「手柄を横取りする」嫌な上司でした。Nさんが1人で開拓した新規取引先に対して、Oさんは何のフォローもしませんでした。そのくせ、最後の契約の時だけは同行し、上にはあたかも自分が新規開拓したかのように報告をするのです。 また、特に質のいい優良な取引先だと判断すると、Nさんが担当だったにもかかわらず、なかば強引に自分を担当者にすることもありました。 Oさんの手柄の横取りは、ある意味徹底していました。Oさんは、これまでこのやり方でのし上がってきたのです。
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「この件、貸しですよ」と、軽く釘を刺す
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弁護士。1967年、京都府生まれ。大阪大学文学部卒業後、大手損害保険会社、大手予備校での講師職を経て、30歳を過ぎてから法律の道を志す。2006年に旧司法試験に合格。08年に弁護士として荒木法律事務所に勤務した後、2017年に独立。スタッフ全員が女性であるフェリーチェ法律事務所を設立。離婚や相続など、家族の事案を最も得意とし、近年は「モラハラ」対策にも力を入れている
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