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“素早く動く黒い物体”に一切動じず…「旅行経験がほとんどない」妻に驚かされた出来事

 東南アジアでは定番の屋台メシ。ローカルフードを安く食べられるので地元客だけでなく観光客にも人気があり、旅行の際に利用した人も多いはずだ。しかし、場所は屋外なので必ずしも衛生的であるとは言い難い。  2023年のGW、約4年ぶりとなる海外旅行でタイ・バンコクを訪れたのは、住宅設備メーカーに勤める篠山真司さん(仮名・30歳)。就職後は趣味である海外旅行を楽しんでいたそうだが、この時は久々の旅行というだけではなかった。実は、コロナ禍の21年に以前から交際していた彼女と入籍。2年越しとなる新婚旅行だったからだ。
タイ 屋台

画像はイメージです

旅行初日はバンコクの屋台食堂で…

「午前中の便で向かったため、バンコクのホテルには夕方チェックインし、さっそく街に繰り出しました。初日は特に予定を入れてなかったのでバックパッカー街で有名なカオサン地区でブラブラして、そのまま現地で夕食を食べようってことになったんです」  現在はクラブなどもあり、地元の若者たちも集まるエリアでオシャレなレストランやバーも充実。本格的なタイ料理を食べられる店も多かったが、この日は妻のリクエストもあって選んだのは路上に店を構えていた屋台食堂。夕食時だったせいかほとんど席が埋まっており、地元客や外国人の旅行客で賑わっていたという。 「ビールはもちろん地元のシンハービール。つまみにタイ風やきそばのパッタイをはじめ、空心菜をナンプラーやオイスターソースなどで炒めたパックブン・ファイデーン、青パパイヤの激辛サラダのソムタムという日本のタイ料理屋でもよく注文していたメニューを頼んだんですけど、やっぱり本場だけあって美味かったですね。実は、私も妻もタイに来たのは初めてだったんですけど、すごく気に入って『このまま住んでもいいよね』なんて2人で話していました」

“黒いアレ”を見て驚く夫と冷静な妻

 しかし、何気なく視線を地面に向けると、素早く動く黒い物体を発見。視力があまり良くない篠山さんは仕事中はコンタクトを着けていたが、このときはオフだったので外していた。眼鏡もスーツケースに入れたままだったため、正体が何なのかわからなかったが気になって下を見続けていると、二度三度と再び黒い何かが動くのが見えたとか。  すると、移動中の物体が突然ピタッと動きを停止。目を凝らしてよく見ると、それはなんとゴキブリ。驚きのあまり、その場で身体を仰け反らせながら「ウワッ!」と叫んでしまう。 「私の声に妻も『えっ、どうしたの?』とビックリした様子ですがゴキブリがいたことを話すと、『まあ、そのくらいいるよね』ってまったく動じてないんです。それどころか『驚いたのはわかるけど、さすがにビビりすぎよ』と言われてしまいました」
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「北海道に住んでいた」から…
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ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。

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