老人の凶悪犯罪数「90年代の20倍に」
高齢化社会に向けて社会福祉の充実が叫ばれる一方で、老人による凶悪犯罪が増えている。内閣府発表によると、暴行・傷害など粗暴犯の数は十数年前に比べて約20倍。高齢者増加数に対する粗暴犯検挙率も、日本がトップだというが……
◆最近の高齢者凶悪事件
・石川県金沢市97歳(♂)
自宅から約100m離れた親戚宅に歩行器を使って訪れ、親戚の妻を日本刀で切りつけ軽傷を負わせた。動機については、金銭トラブルがあったと供述している
・北海道釧路市75歳(♀)
清掃作業員が知人女性(66歳)の頭や顔をツルハシやウィスキー瓶で数十回殴打し殺害。「金銭トラブルになり、カッとなって殴った」という
・東京都渋谷区74歳(♀)
渋谷駅で通行人の女性(61歳)に刃物で切り付け重傷を負わす。容疑者は刃物について「戦うために持っていた」と供述。動機は「じろじろ見られて腹が立ったので」
・宮崎県宮崎市86歳(♂)
自転車マナーを注意した男性(45歳)と口論となり、野菜採集用に持っていた鎌で切り付け頭に全治5日間のケガを負わせる。「殺すつもりはなかった」と供述
・奈良県広陵町85歳(♂)
81歳の妻を杖で殴って殺害。容疑者は「(妻が)朝食を作っていないことに腹が立った」などと供述。過去にも4回、妻への暴力に対し警察から警告を受けていた
― [バイオレンス老人]急増の謎を追った【3】 ―
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