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アパート経営者(78歳)、ナタで威嚇か

 高齢化社会に向けて社会福祉の充実が叫ばれる一方で、老人による凶悪犯罪が増えている。内閣府発表によると、暴行・傷害など粗暴犯の数は十数年前に比べて約20倍。高齢者増加数に対する粗暴犯検挙率も、日本がトップだというが……

◆日本の老人が凶暴化している!?高齢者粗暴犯の数が10年前に比べ激増!!

バイオレンス老人 高齢者犯罪が急増しているといわれている昨今。実際に加害者が高齢者である殺人・傷害事件がニュースを飾ることは珍しくなくなった。内閣府が発表した平成23年度犯罪白書も、それらを裏付けている。高齢者犯罪において、特に傷害・暴行などの粗暴犯の検挙数が平成10年を境に急激に上昇しているのだ。この実態を探るべく、被害者及び本人に直撃した。

 同じ敷地内でそれぞれアパートを経営している加藤さんと菅山さん(ともに仮名)は、敷地内のもう一人のアパート経営者、A氏(78歳)からの暴力に怯えてきた。A氏は飼い主が留守の際に犬に暴行を加えるなどの粗暴行為を繰り返し、近隣住民を威嚇するような人物だという。

「でも、敷地内の一番手前にA氏宅があり、自分のアパートに行くにはその前を通らざるを得ないんです」(加藤さん)

 A氏を避けたい加藤さんはブロック塀で仕切りをつくり、通りから直接アパートに入れるよう道を舗装。するとA氏はハンマーで塀を叩き割った上、アパートの管理人に襲いかかり前歯を折る暴行を加えた。すぐ警察に連行されたが、

「あまりの狂態に警察もお手上げだった」という。だが結局、加藤さん宅も違法建築スレスレということでA氏が起訴されることはなかった。

 菅山さんも、リフォーム工事でA氏と揉めて大騒動に。A氏は自分の車をバリケード代わりに工事現場前に置き、作業員をナタ片手に終始罵倒。そのため、3回も業者を代えるハメになったという。そして4度目に頼んだ業者はA氏を無視して黙々と作業を行い、何とか完成。だがその後A氏が業者を角材で殴り、大怪我を負わせた。工事完了後も、アパートの住人がクシャミをしただけでナタを持って怒鳴りこむなどの暴挙が続き、とうとう菅山さんのアパートには誰ひとり住まなくなってしまった。

「それが目的だったのかもしれないですね」(菅山さん)

 さらに菅山さんのアパート管理人も、A氏に角材で殴られ流血。ついに弁護士を立てるも、A氏は弁護士の事務所に一日100回以上嫌がらせ電話をかけ続け、弁護士が音を上げてしまったという。

イラスト/子原こう
― [バイオレンス老人]急増の謎を追った【1】 ―




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