「龍が如く」総合監督が、日焼けマシンで肌を焼く理由
40歳といえば、世間では“不惑”と呼ばれ、人が落ち着き始める年齢。しかし、「美魔女」などと呼ばれ、アラフォーになってから飛躍的な活躍をする女性も出てきた。そして、同じく男性でもこの年代を境に大きな転換をして、アグレッシブに活動する人も! そんな彼らの実態に迫った!!
◆なんでもトライする気持ちが大事だよね
真っ黒に焼けた肌にワイルドなファッション――総合監督を務める大ヒットゲーム『龍が如く』シリーズの世界観を体現したかのようなスタイルで知られる名越稔洋氏も、アラフォーで劇的に変身を遂げた一人だ。名越氏の場合、直接のきっかけは肉体改造だった。約10年前、日々の激務などのストレスから体重が激増していた名越氏は、スポーツジムに通い始め、半年で18kg減量に成功。さらに、ジムで目にした日焼けマシンを試してみると、周囲に年齢を若く見られるようになり、それから病みつきに。さらに精悍となった容姿に合うファッションをとことん追求。試行錯誤の末、現在のスタイルに落ち着いた時期に『龍が如く』の発売が重なり、結果的にプロモーションに貢献する形になった。
「その意味では得した面は大きいですね。特別意識したわけじゃないけど、こうなったらアイコン的な自分であってもいいかなと」
自身の経験を踏まえて、名越氏は自分がつくり上げたスタイルに自信を持つことが、ビジネスにも大きな意味を持つと説く。
「結局は自分が納得できるかどうか。理想像に近づけると思ったら、僕の日焼けマシンもそうだけど、自分とは無関係と決めつけないでなんでもトライする気持ちが大事。姿形って重要で、自分自身が納得できる外見をしていると、会話の中身にも張りや余裕が出てくる」
ゲームクリエイターの世界では、メディアに登場することを嫌がる人も多いという。社会的存在感を増したゲーム業界を語ることにある種の“使命感”を持っていると語る名越氏。今、自身の確固たるスタイルを持てたことは大いにプラスになっているという。
「もともと、表に出れば叩かれて当然と思ってたしね。そんなデメリット以上に僕自身、このスタイルになって、これまでになかった出会いがあり、それが仕事にフィードバックされている面がある」
そうした意味もあって、名越氏は常日頃からスタッフに「お金を使え」と言っているという。
「特に新しいモノを買えと。するとモノに負けている部分が見えてくるから、そこを磨けばいいとわかる。ある意味、我々は流行商売。そうしたメンタリティは必要不可欠だと思うんです」
【名越稔洋氏】
’65年生まれ。’89年、セガ・エンタープライゼスに入社し、’05年に1作目がリリースされた『龍が如く』シリーズなど、数々のヒットタイトルを手掛ける。現在は、同社の取締役CCOを務める
― [アラフォーデビュー男]の満開大変身【7】 ―
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