届いた新車の色が違った!カーディーラー営業マンがやらかした“うっかりミス”3選
車という高額商品を取り扱う自動車ディーラーの営業マンだって人の子。大切なことをうっかり忘れてしまってミスを犯すということも、良くある事です。
筆者よりも社歴が15年以上も長い先輩営業マンAさんのエピソードです。筆者が勤務していたディーラーは、出世するかよほど大きなミスを犯さない限りは他店舗に転勤することはありませんでした。
そのため、一度担当を持つと長期間にわたるお付き合いがあります。そのお客様はAさんにとって10年以上のお付き合いのある町工場の親方でした。定期的に軽トラックを買い替えていただく関係性で、いつものように商談をして見事に契約を果たしたまでは良かったのですが、実際に発注した新車を見たAさんの顔が青ざめていました。
本来はホワイトの車でないといけないのに、届いた車はシルバー色。明らかにおかしいと思い注文書を見返すとシルバーで発注していることが発覚。Aさんはすぐさまお客様のもとへ行き事情を説明。
お客様も注文書に判子をつく際にチェックしていなかったということで、お互いに落ち度があったということで色を間違えた新車を納車し、幕引きとなりました。それ以来、先輩Aさんは注文書に記載されている色をよくチェックするようになりました。
車のオプションには、製造過程でしか取り付けることのできないメーカーオプションと、完成後でも取り付け可能なディーラーオプションがあります。このエピソードは絶対に間違えることができないメーカーオプションにまつわるお話。
20年を超える超ベテラン、いぶし銀の営業マンのBさんは長らく担当している法人のZ社から、特殊な装備を付けたビジネスカーを受注しました。その車はメーカーオプションに加えて車が完成した後に特殊な架装を施す必要がある車だったのですが、架装前の車が店舗に搬入されてきた時に事件が発覚。
決して後付けすることのできないメーカーオプションをオーダーし忘れていたのです。ミスに気づいたBさんは大慌て。メーカーにオプションを取り付け可能か確認したり、架装メーカーに問い合わせて部品を取り寄せたりとてんやわんや。もちろん予定していた納車のスケジュールにも間に合わずZ社の社長は大激怒。
Bさんは出入り禁止を言い渡され店長がしばらくの間担当することになりました。Bさんは店舗に損害を出したものの本社での懲罰案件にはならず、今も同じ店舗で営業をしていると聞きます。
そんな今回は、筆者が国内メーカー系ディーラーに4年間勤務していた時に実際に起こったミスをご紹介します。「そんなバカな!」と思われるエピソードもあるかもしれませんが事実です。ご一読ください。
1:届いた新車の色が違った!
2:頼まれたメーカーオプションが付いていない!
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埼玉県在住の兼業ライター。大学卒業後、大手日系自動車ディーラーに就職。その後、金融業界の業務・教育支援を行う会社に転職し、法人営業に従事しながら、2級ファイナンシャル・プランニング技能士、AFP資格を取得。X(旧Twitter):@gengen801
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