次世代の無線LANルーター規格は超高速1Gbps
【WZR-D1100H/E バッファロー】
次世代の無線LAN規格「IEEE802.11ac」の技術を採用した無線LANルーター&子機セットがバッファローから発売された。理論値で最大600Mbpsのデータ転送が可能で、従来の11nと比べて約1.3倍高速になっている。まだ11acに正式対応しているわけではないが、注目度は高い。さっそく物欲刺激度をチェック! 無線LAN子機「WLI-H4-D600」とのセットで2万9800円、本体価格は1万6800円 ◆1Gbpsの次世代規格を採用した無線LANルーターの使い勝手は? 現在、無線LAN規格の主流は11nで、最大通信速度は450Mbps。そんななか、バッファローから次世代規格の11ac技術を使った製品が登場した。「WZR-D1100H/E」は最大600Mbps通信が可能な無線LANルーターと子機のセットで、価格は約3万円。ネットワークの通信速度は速ければ速いほどいいもの。大容量のデータを短時間で転送できれば、それだけ作業効率がアップする。 11acは1Gbps以上の速度を実現するために策定が進められており、’13年に正式に登場する予定の規格だ。11nのときと同じように、正式策定前に採用予定の技術をサポートしたのが本製品となる。とはいえ、最大速度は600Mbpsと高速化はしているものの、規格の目指す速度よりは遅い。これは今のところ、国内で利用できる周波数の帯域が足りないため。法改正が待たれる。そのためバッファローは正式対応ではなく、「11ac技術を採用した」と謳っている。 子機はイーサネットコンバータータイプが用意されている。背面にギガビットLAN端子を備え、PCやネットワーク家電などを接続できる。 PCやスマホ、ゲーム機など従来の無線LAN機能内蔵デバイスも同時に接続して利用できる。しかし、その際はそれぞれの規格の最大速度となり11ac技術の恩恵は受けられない。11acのフルスピードは、今のところ同梱の子機と接続したときのみ利用できる。 無線LANルーターとしての機能は文句なし。スマホなどで手軽に接続できるAOSS2機能や、複数のアクセスポイントを利用できる「マルチセキュリティー」機能、USBメモリーやUSB HDDをつなげて共有できるホームサーバー機能などが満載。無線LAN接続のPCやネットワーク家電で、データ転送速度に不満があるならイチオシのアイテムだ。次世代のスピードを一足先に手に入れてはいかがだろうか。■ITライター柳谷智宣の物欲刺激度 2.5/3
■ 編集担当Kの物欲刺激度 2/3
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