ユーロを売って高金利通貨を買え!
◆対トルコリラなら金利は151円
現在のユーロ安はある意味、中央銀行主導であり、ECBがバックについてくれるのであれば安心してユーロ売りできるというもの。もはやユーロ安の流れは誰も止められそうにない。【詳しくはコチラ】⇒https://nikkan-spa.jp/267352
そうなると、問題は「どの通貨に対してユーロ売りを仕掛けるか」という点だが、スワップ益に着目するなら、新興国通貨が魅力的なようだ。
「流動性が低く、値動きも荒いですが、スワップ金利の高さは魅力的です。ヘッジファンドでもトルコリラのペアでユーロキャリーしている人もいます。あとは南アフリカランドやメキシコペソなどもありますね」(元シティバンクのチーフディーラー・西原宏一氏)
ユーロ/トルコリラを取引できるFX会社は少ないが、サクソバンクFX証券やアルパリジャパンなどが扱っている。いずれも政策金利は豪ドルよりも高く、トルコが5.75%、南アフリカが5%、メキシコが4.5%。ユーロ/トルコリラなら1万ユーロあたり一日150円以上のスワップ金利がもらえるのだ。
今後はユーロキャリーがさらに注目を集め、ユーロ安を加速させていきそうだが、円キャリートレード全盛期には「永遠の円安」を信仰。リーマンショックなどの円高局面で損切りできずに大損する投資家が続出した。今のユーロ安もいつかは歯止めがかかるはず。円キャリー派と同じ轍は踏まないよう、そこそこの利益で利益確定することも忘れずに!
【ユーロキャリーの新興国通貨ペア】
※通貨ペア:一日あたりのスワップ
◆ユーロ/トルコリラ:151円
トルコ経済に関する日本語の情報は少なく、流動性も乏しいため、リスクも高い。だが5%以上の高金利で一日150円以上のスワップ金利は心が揺れる
◆ユーロ/南アフリカランド:140円
高スワップ金利だが、流動性は低く値動きも乱高下しやすい。新興国通貨でのユーロ売りは資金にゆとりを持ったリスク管理を心掛けよう
※スワップ金利はサクソバンクFX証券で1万通貨のユーロ売りでの値(7月31日現在)
― [ユーロキャリー]必勝法【3】 ―
この特集の前回記事
ハッシュタグ