[アメリカの変な法律]セックスレスの夫婦は投獄!?
―[[おかしなルール]報告書 最終回]―
「暴走族の特攻服に刺繍をしてはいけない」「ゴミを34種類に分別して捨てなくてはいけない」など、日本にはびこる”おかしなルール”を報告してきた本連載企画。最終回となる今回も、読者から寄せられた声も含めて、その是非を問う取材を敢行! これらのルールは果たして、”悪法”か?
笑える へんなほうりつ【海外編】
のり・たまみ
1、女子の金歯は禁止(トルクメニスタン)
中央アジアの北朝鮮とも言われている独裁国家トルクメニスタン。ニヤゾフ元大統領は存命中にやりたい放題で、思いついたことをそのまま国の法律にしてしまうことでも有名でした。この金歯禁止も、「女子は似合わないから」という理由から。ほかにも「歌の口パク禁止」「テレビ出演者の化粧禁止」などの変な法律があります。
2、夫婦は習慣的に性交をすること(アメリカ)
余計なお世話としか思えない法律です。本来は「同棲を禁止する」という趣旨の法律ですが、「夫婦である」ということを証明するために習慣的にセックスしていることを証明することが必要になります。もし証明に失敗したら最高で6か月の監獄入り。”倦怠期”や”セックスレス”という言葉は、もはや言い訳になりません。
3、ブタは立っているときに気絶させる(スイス)
スイスでは「気絶させるためにわざわざ横に倒すのは可哀想」という理由から、ブタと牛に限り、立ったまま意識を失わせなければいけません。とはいえ、気絶させるのは殺処分を行う前処置の一環。果たしてこの優しさにどんな意味があるのでしょうか? ちなみに、ウサギとニワトリについては立ってなくても気絶OKなんだとか。
【のり・たまみ夫妻】
『へんなほうりつ』著者
夫婦のフリーライターユニット。世界10か国に滞在するなかで各国の法律に興味を持ち、独学で学ぶ。『へんなほうりつ』(小社刊)など、法律関連の著書多数
取材・文/柴崎卓
イラスト/テラムラリョウ
― おかしなルール報告書 最終回【4】 ―
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