他人のネガティブツイートに4割が「イラッとする」
「ムカつく」でもなく「イライラする」でもなく、「イラッとする」。この単語をよく耳にするようになった。より瞬間的で些細なニュアンスのある「イラッと」は、どんな時に起こるのだろうか?
週刊SPA!では80項目を挙げて、20~40代の男女100人ずつ・計200人に「イラッとする行為」を選んでもらった。
上位に来た例をいくつかあげると、
・混雑した車内で座席に荷物を置いてどかさない 67.5%
・映画や観劇中にほかの客のケータイが鳴る 65%
・歩道を暴走する自転車 51%
これらは、明らかに迷惑だからイラッとするのはわかる。
ところが、「ネット上のイラッと行為」は意外なものが上位に来た。
1位と2位を挙げると
・「もう死にたい」「社畜な俺」などネガティブツイート 41.5%
・タレントでもないのにキメ顔写真をやたらアップする 41%
これらの行為は特に実害をこうむっていないのに、なぜかイラッと度が高い。
「仕事の相手先がサボっていることが丸わかりのツイート・投稿 15.5%」のように、実害のある行為より「ネガティブツイート」や「キメ顔」のほうがイラッと度がずっと高いのは、不思議な話ではある。
心理研究家の津田秀樹氏は、異質なキャラを排除しやすいSNS特有の「人への不寛容さが感じられる」と言う。
また、精神生理学を専門とする古賀良彦医師(杏林大学医学部教授)が主宰する「イラッと研究所」への投稿でも、スマートフォンやSNSにまつわるイライラ事例が増えており、この「第二次テクノストレス」はますます拡大していくという。
確かに、パソコン普及時に言われた「(第一次)テクノストレス」時代より、イラッとする瞬間が増えている気もする……。最近では、夜遅くのテレビのニュース番組で、画面下に視聴者からのツイートが表示される。「もっと国民のことを考えて!」とか「あ~あ、明日も雨か・・」などの絶望的に陳腐なツイートを公共の電波で読まされて、深夜にイラッとを募らせる人も多いのではないだろうか。
週刊SPA!8/28発売号「日常の[イラッと]を科学する」では、なぜ「イラッと」するのかを分析して、古賀良彦医師らに「イライラとの上手な付き合い方」を指南してもらった。 <文/週刊SPA!編集部>
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